宇宙飛行士を支えた2つの技術
「ホールガーメント×動体設計」から生まれた『Zero-Tee』シルク100%
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ホールガーメント×動体設計
“ひと針も縫わない” 無重力ニット『Zero-Tee』
「もっと着心地を良くするには、どうしたらいいだろう」―。
1956年の創業時から、ずっと考えてきたことです。
まだ日本にない精密編み機をスイスから輸入したり、ドレスシャツを布帛ではなく緻密なニット生地で仕立てたり―。数え切れないほどの改善や工夫を積み重ね、継いで、最高の着心地を私たちの縫製工場からお届けしてきました。
しかし、今回着心地を追求して生まれたのは、ひと針も“ 縫わない ”で完成する、縫い目ゼロ、着用ストレスゼロの無重力ニットTシャツ『 Zero-Tee 』です。
世界初。宇宙船内被服に採用された
2つの日本の技術が融合
私たちは縫製メーカーですが、今回はひと針も縫っていません。
でも、「最高の着心地を目指す」という気持ちは、変わりません。
無縫製だからこそ生み出せる、ユニークな着心地はどうしたら実現できるのか―。これを徹底的に考え抜き、日本の最先端の技術を持つ職人さん達に協力してもらいながら、何度も試作を繰り返しました。
そして、宇宙船内被服に採用された2つの技術の出会いにより、ようやく形になり、さらに特殊なシルクにより、世界初の「究極のメンズTシャツ『 Zero-Tee 』」が完成したのです。
〈1〉東洋のマジック。無縫製ニット編み機『WHOLEGARMENT®』
〈2〉ノンストレスな着心地&スリムに見える『動体設計®』
〈1〉世界中のデザイナーが惚れ込んだ。
縫わずに、1着まるごと編み上げる『ホールガーメント®』
©SHIMA SEIKI MFG., LTD.
縫わずに、服が完成する。
“東洋のマジック”
“縫わない”Tシャツをお仕立てするうえで欠かせないのが、世界中から「東洋のマジック」と呼ばれる編み機『ホールガーメント』。
通常、洋服は袖や身頃などパーツを作って縫い合わせますが、『ホールガーメント』は1着をまるごと編み上げています。そのため、縫い代による突っ張り感や肌への刺激が無く、また、縫い代の生地の重なりが必要ないので、数パーセント軽くなります。
さらに、縫い目の部分がニット生地の伸縮性を妨げないので、生地本来の伸縮性や柔らかさを活かしたまま、1着の服に仕上がるのです。
そして、日本発の「究極のメンズTシャツ」開発へ
2008年には、無縫製ならではの低負荷性や動きやすさが注目され、国際宇宙ステーション「きぼう」打ち上げの際に、土井飛行士とともに宇宙へ飛び立ちました。以来、前代未聞の服づくりは世界中のデザイナーにインスピレーションを与え、数々の全く新しい服が生まれました。
この『ホールガーメント』を開発したのは、島精機製作所。私たちの青森工場に島精機製の裁断機を導入したのをきっかけに交流が始まり、「動体設計と融合したら、どんなに着心地が良く、シルエットの美しいウェアを作れるだろう」というワクワクした想いから、『究極のTシャツ』を目指すプロジェクトが始まりました。
>>島精機製作所さんについて
〈2〉ノンストレスな着心地&スリムに見える
『動体設計®』
『ホールガーメント』に続いて、2010年、丸和繊維工業が手掛けたポロシャツが、ディスカバリー号で山崎直子さんとともに、宇宙で船内活動をサポートしました。今回の『動体設計』の基となる、動体裁断で仕立てたものです。
上の動画は、トリッキングの世界チャンピオンDAISUKEさんが、動体裁断で仕立てたシャツを着て、宙返りをしたり、バック転をしたりと、パフォーマンスをしてくださったときの様子です。シャツを着て、ネクタイを締めても自由に動き回り、パフォーマンスが終わった時も、シャツのすそが出るなど見た目が乱れることはありませんでした。
一般的なTシャツと比べてみると…
通常洋服のパターンは、吊れを考慮しヌード寸よりも10センチ以上大きいサイズで作られ、見た目には大き目(ブカブカ)になります。しかし、『動体設計』の場合、ヌード寸との差が少なくても引き吊れず、身体の動きを妨げません。
結果、気を付けの姿勢の時だけでなく、動いている時も、常に美しいシルエット、そしてスリムな見た目をキープできるのです。
世界初の複雑なフォルムを実現する、特別なシルク。
『MAYUCA®シルク』
©TOYOBOSHI KOGYO CO.,LTD.
『動体設計』は、いくつもの曲面が複雑につながっているので、ホールガーメントで理想の形に編み上げるまで、何度も試作を繰り返しました。その複雑な形を、シルクの極上の肌ざわりで編み上げるために必要なのが、特殊なシルク『MAYUCAシルク』でした。
たとえば、通常シルクは「絹鳴り(きぬなり)」という特徴があります。シルクは繊維の断面が三角形で、表面に凹凸があるので、シルクどうしを擦り合わせた時に「キュキュ」と音がします。この「絹鳴り」は、シルクらしさの1つでもあるのですが、その摩擦により問題が出ることがあります。
そこで、シルクの外層をていねいに削ぎ落とし、構造タンパク質をコーティングすることで表面をなめらかにし、編みやすくした糸が『MAYUCAシルク』。日本紡績業のパイオニアである東洋紡糸工業の特殊技術です。
さらに、疎水性のあるタンパク質を使用しているので、外気の湿気に応じて湿気を吸収・放出するため、常に身体を快適に保ってくれます。
>>東洋紡糸工業さんについて
やわらかい光をまとう、『シルク100%』ニット
世界初の究極のメンズTシャツにふさわしい素材として、真珠のような柔らかい光沢感のある『シルク』を選びました。さらに、シルクは吸放湿性に優れており(綿の1.5倍!)、汗などの水分をシルクが吸収して衣類の外側に放湿し、肌表面の温度を一定に保ってくれるのです。
また、通常シルクは洗うと伸びてしまう性質がありますが、MAYUCAによるコーティング効果により、伸び縮みが少なく、手洗いが可能になっているのも、デイリーユースでTシャツを楽しんでいただけるように、こだわったポイントです。
Point
“空気のベール”をまとったような、
未来のフィット感
空気のベールをまとったように軽い―。「ホールガーメント&動体設計」の“宇宙技術コラボ”だからこそ生み出せる、新感覚の着心地。
じつは、2つの技術には“宇宙”以外にも、共通点があります。
それは、「第2の肌」に例えられること。
宇宙でのミッションを支えた“第2の肌”
「ホールガーメント」ウェアには縫い代がないので、肌へのあたりがありません。従来のニットウェアは縫い代があるので、どうしても少しゴワつくことがあるのですが、このTシャツは無縫製なので、縫い代がありません。肌が敏感な方にも、やさしい着心地をお楽しみいただけます。
そして、「動体設計」は、人間の皮膚のシワや神経線から導き出された、動いても身体の動きを全く妨げない設計なので、衣服そのものが、まるで皮膚や肌のように。
宇宙飛行士のミッションを支えた2つの技術から、やさしくて新しい着心地が生まれました。
リブ幅は細めに。ドレス感際立つ「クルーネック」
Tシャツの印象を決めるネックデザインは、ベーシックな『クルーネック』にしました。
リブの幅は、ドレス感が出るように少し細めに。Tシャツ1枚はもちろん、ジャケットを合わせてもカジュアルにならず、ハイゲージニットならではのドレス感あるコーディネートになります。
袖と裾も、ネックと同じように、ドレス感あるデザインに仕上げました。
Color
「ブラック」「シャンパンゴールド」「グレー」「アメジスト」の4色をご用意しています。どのカラーもシルク100%ならではの、ほんのりした上品な光沢感ツヤ感を堪能できる色味にできました。
着回し力抜群◎
何枚あっても頼りになる「ブラック」
シルク100%ならではの、ほんのりした光沢感が魅力の「ブラック」。お手持ちのどんなパンツやジャケットとも合わせやすい、着回し力抜群の黒です。
大人のリラックスを演出する
「シャンパンゴールド」
「シャンパンゴールド」は、コーディネートの主役になれて、リラックス感もあるカラー。ブラックのジャケットやパンツと合わせても、インナーにこの「シャンパンゴールド」あるだけで、ぱっと明るく華やかな印象に見せてくれますよ。
いつもの白Tスタイルをワンランクアップ
瑞々しい明るめの「グレー」
少し明るめの「グレー」です。シルクらしい艶感とあいまって、瑞々しい色合いに。白Tシャツの代わりにこのグレーを合わせると、装いをワンランクアップしてくれる一着です。
インスピレーションを与えてれくれるカラー
「アメジスト」
ブルーとパープルの中間のような色味で、天然石「アメジスト」をイメージしたカラーです。
ネームタグは、着心地を妨げないように、とても柔らかいガーゼのような生地を採用しています。
『Zero-Tee』商品詳細
カラー:ブラック、シャンパンゴールド、アメジスト、グレー
組成:シルク100%
生産国:日本
サイズ
※ホールガーメント 及び WHOLEGARMENT は株式会社島精機製作所の登録商標です。