TOKYO KNIT×INDUSTYLE TOKYO
コラボレーションアイテム『4Dウェア』
数量限定予約オーダー会、受付終了いたしました。
INDUSTYLE TOKYOでは、ワイシャツやジャケットなどドレス系アイテムを中心にラインナップしていますが、今回のTOKYO KNITコラボでは、パーカー・Tシャツ・パンツでコーディネートする『4Dウェア』を設計しました。
今回のコラボは、発想を180度変えました
今回のコラボの主役はずばり、『動体設計』です。
通常ラインでご紹介中のアイテムはドレス系アイテムが多いので、“見た目はドレスのままで、いかに動体設計を隠して着心地を良くするか”が腕の見せ所。
しかし今回はTOKYO KNITとのコラボアイテムなので、通常ラインとは発想を180度変えて、“動体を隠さず見せる”服作りに挑戦しました。
動体設計とは?
人間の運動時の皮膚の動き、しわの配列などを徹底的に解析して生まれたのが、四次元的衣服設計『動体設計』。
伸縮しない素材でも衣服の引きつれが起こらず、身体を動かしてもまるで何も着ていないかのようなノンストレスな着心地に。
世界最大級のメンズファッション見本市
『PITTI UOMO』出展作を、特別なオーガーニックコットンで。
2020年1月、イタリア・フィレンツェにて開催された世界最大級のメンズファッション見本市『PITTI IMMAGINE UOMO 97』にTOKYO KNIT認証ブランドが出展し、大盛況のうちに幕を閉じました。
今回こちらのページでご紹介するのは、PITTI UOMOでご好評いただいたパーカーを、日本の職人技術で染め上げた“特別なオーガーニックコットン”でお仕立てした限定バージョンです。
イタリア・フィレンツェにて開催されたPITTI IMMAGINE UOMO出展の様子。TOKYO KNIT認証ブランドがそれぞれのブラックパーカーを発表しました。
東京に蓄積するニットの技を、次世代に継ぐ
「TOKYO KNIT」プロジェクト
東京にしか創れないニットの未来を世界に発信する、それが『TOKYO KNIT(トウキョウニット)』プロジェクトのミッション。TOKYO KNIT は、東京の東部、墨⽥区本所界隈を中⼼に事業を展開しているニットファッション製造事業者が、わずかになってしまった日本製のものづくりを絶やさず、次代にしっかり受け継いでいくためのプロジェクトです。
技術、品質はもちろん、企業理念や具体的な取組など、様々な基準があり、丸和繊維工業は厳しい選考審査の結果、TOKYO KNIT認証企業に認証をいただきました。
東京のニット産業の歴史は江⼾時代に遡ります。鎖国状態にあった⽇本は、必要な物資の多くを国内⽣産に頼る必要があり、戦国時代の終焉とともに訪れた泰平のなかで、武⼠は⼑を捨て、新たな仕事に従事することを迫られました。江⼾東部に住んでいた武⼠は、⼿編みにより靴下や下着といったメリヤス製品を作るようになり、それが徐々に進化し、明治時代の殖産興業政策により、この地はニット産業発祥の地となったのです。
戦後、ファッション⽂化の中⼼となった東京には、多くのデザイナーがアトリエを構え、流通、⼩売業者も急増。さらに 1970 年代以降には、東京発のデザインが世界でも⾼く評価されるようになり、東京のニットメーカーはカジュアルからハイファッションまで、幅広いクリエーションに携わることになりました。東京のニット産業には、歴史と経験に基づく確かな技術⼒とともに、世界を刺激し続ける東京ファッション独⾃の創造⼒を⽀えるフレキシブルな思想が根付いています。
「ひと針、ひと針に心を込めて」
1956年創業 丸和繊維工業
丸和繊維工業では、青森工場と福島工場、そして墨田区の本社で製品をお仕立てしています。工場の様子を動画にまとめましたので、ぜひご覧くださいませ。
丸和繊維工業の歴史は、1956年、メリヤスの肌着製造から始まりました。
「どうしたら、もっと着心地の良い肌着を作れるのだろう?」
着心地を追求し、当時としてはめずらしい80双糸の細い綿糸を用いることにしました。
しかし、日本には細い糸を生地にできる編み機がない。そこでまだ渡航もままならない時代に海外へ編み機を求め、やっと、スイスで見つけることが出来ました。その編み機で仕立てた肌着は、「こんなに肌ざわりが良くて気持ちが良いのは、はじめて」と、多くのお客さまからご支持をいただきました。
あれから、60年以上―。肌着から始まり、多くのアイテムをつくる今も、着心地の良さをずっと大切にしつづけています。
ノンストレスな着心地&スリムに見える
『動体設計®』
2010年、丸和繊維工業が手掛けたポロシャツが、宇宙船ディスカバリー号で山崎直子さんの宇宙船内活動をサポートしました。今回の『動体設計』の基となる、動体裁断で仕立てたものです。
上の動画は、トリッキングの世界チャンピオンDAISUKEさんが、動体裁断で仕立てたシャツを着て、宙返りをしたり、バック転をしたりと、パフォーマンスをしてくださったときの様子です。シャツを着て、ネクタイを締めても自由に動き回り、パフォーマンスが終わった時も、シャツのすそが出るなど見た目が乱れることはありませんでした。
今回のTOKYO KNITコラボアイテムは通常アイテムより少しゆったりしたシルエットですが、動体設計ならではの、驚きの着心地の軽さをお楽しみください。
サステナブルな素材を選びました
環境にやさしいオーガニックコットンを、
日本の職人が染め上げました
生地は、厳しい条件をクリアしたオーガニック糸を日本で編み立て、丁寧に染色しました。求める生地感を実現するために、パーカーとパンツは表糸をインド、裏糸をトルコから、そしてTシャツの糸はアメリカから仕入れています。
再生ポリエステル原料を使用した
リサイクルファスナー
ファスナーはNATULONという、ケミカルリサイクルによる再生ポリエステル原料を使用したリサイクルファスナーを使用しました。
ケミカルリサイクルは、回収された繊維くずなどのポリエステル廃材を科学的に分解し、新たなポリエステルを生成するリサイクル手法です。
また、ベルトのゴムには回収された廃PETボトルから異物を除去、洗浄し、プラスチックのまま原料にし、新たな製品をつくるリサイクル手法で作られた「マテリアルリサイクル」のゴムを採用しています。
LINE UP
ワンマイルウェアよりも幅広いシーンで活躍する4Dウェア。パーカー、Tシャツ、パンツをデザインしました。
どのアイテムも“動体を隠さず見せる”デザインにしているので、パーツの数は多くなり、なんと一般的な仕立ての約2~3倍に。その分、裁断にも縫製にも時間がかかりますが、TOKYO KNITコラボにふさわしいデザインにするために、職人の技術を注いで形にしていきます。
生地やファスナーなどのパーツには、環境にやさしいサスティナブル素材を選んでいます。着心地がよく、やさしい素材で、リラックスした時間を過ごせますように。
4Dパーカー
動体設計のダブルジップパーカーです。
生地は、厳しい条件をクリアしたインド(表糸)とトルコ(裏糸)のオーガニック糸を使用したオーガニックコットン。インド、トルコから糸を仕入れ、日本で生地へと編み立て、染色をしています。
通常ラインとは発想を180度変えて、“動体を隠さず見せる”服作りに挑戦したので、着心地を良くするために意味のある動体設計のラインが見えるようにパーツをつなぎ、縫い合わせています。
ファスナーは、ケミカルリサイクルによる再生ポリエステル原料を使用したリサイクルファスナーを選びました。
4Dパンツ
パーカーとコーディネートしやすいように、パーカーと同じ生地で、パンツをデザインしました。
パーカーの脇部分の切替が、リブを挟んでパンツまで繋がるデザインにしました。少し腰回りをゆったりさせて、パーカーのカジュアルな雰囲気に合うシルエットに仕立てています。
パンツのポケットは、前後に2つずつお付けしています。
ベルトゴムやスピンドルには、回収された廃PETボトルから異物を除去、洗浄し、プラスチックのまま原料にして作られた「マテリアルリサイクル」で出来たリサイクルポリエステルを使用しています。
4DロングTシャツ
長袖Tシャツ、ブラックとホワイトの2色ご用意しました。
全体的なパターンは、パーカーと同じ考えで動体設計のパーツを主役にしていますが、全身コーディネートをした時に馴染みやすいように、前身は切替をなくしてすっきりさせています。
アメリカ綿のオーガニック糸を使用して、日本の職人がしっかりした生地感に編み立て、それぞれ黒と白に染め上げました。“コシがあってしっかりした生地なのに着心地が軽い”という、動体設計ならではの体験をしていただけるロングTシャツです。
パーカーやジャケットと合わせた時に首の後ろの部分が汚れにくいように、Tシャツの首の後ろ部分を少し高くしています。
首の後ろのリブだけを高くしてしまうと、Tシャツ1枚で着用したときにバランスが悪くなってしまうので、動体設計に基づいて首の後ろ部分のパターンを見直し、見た目が自然で、やさしいフィット感を実現しました。
SPEC
〈4Dパーカー〉組成:綿100%、カラー:ブラック
〈4Dパンツ〉組成:綿100%、カラー:ブラック
〈4DロングTシャツ〉組成:綿100%、カラー:ブラック、ホワイト