東京に蓄積するニットの技を、次世代に継ぐ。
「TOKYO KNIT 総合展 2023」
2023年2月22日(水)・2月23日(木/祝)@渋谷ヒカリエ
東京に蓄積するニットの技を次世代に継ぎ、東京にしか創れないニットの未来を世界に発信する、それが『TOKYO KNIT(トウキョウニット)』プロジェクトのミッション。
TOKYO KNIT は、東京の東部、墨⽥区本所界隈を中⼼に事業を展開しているニットファッション製造事業者が、わずかになってしまった日本製のものづくりを絶やさず、時代にしっかり受け継いでいくためのプロジェクトです。
技術、品質はもちろん、企業理念や具体的な取組など、様々な基準があり、丸和繊維工業は厳しい選考審査の結果、TOKYO KNIT認証企業に認証をいただきました。
そして昨年に続き、2023年2月22日(水)・2月23日(木/祝)の2日間、渋谷ヒカリエで開催される「TOKYO KNIT 総合展 2023 クロスオーバーエキシビション」に出展いたしました。
いつもお届けしている製品とは違う、実験的なアイテムなどを展示し、おかげさまで沢山のお客様がお越しくださいました。
「TOKYO KNIT 総合展 2023 クロスオーバーエキシビション」の様子
私たち丸和繊維工業は、アパレル製造の実績、ノウハウを次世代に継承していくために、技能者の育成や技能の承継、新技術の開発にも積極的に取り組んできました。
縫製業界の平均年齢が約60歳と高齢化が進む中、例えば、青森工場では積極的に若手を採用育成し、平均年齢45歳以下と若い世代が集まる工場となっています。
こうした努力を認めていただき、また、志をともにするファクトリーが集まり、一丸となって世界に発信していく試みにスタッフ一同ワクワクしています。
「TOKYO KNIT 総合展 2023クロスオーバー エキシビション」
@渋谷ヒカリエ
2023年2月22日(水)・2月23日(木/祝)開催
「TOKYO KNIT 総合展 2023 クロスオーバーエキシビション」の様子
2022年度、TOKYO KNITは「語りはじめたファクトリー 未来に問いかけるものづくり」をテーマに、技術力を駆使した環境負荷への取り組みやDXの活用など、これまで実践してきた活動をさらに発展させてきました。
これらの活動の集大成として2023年2月22日(水)・2月23日(木/祝)の2日間、「TOKYO KNIT 総合展 2023 クロスオーバーエキシビション」が、渋谷HIKARIEにて開催されました。
〈Works〉
端切れを限界までなくした直線的なパターン設計に挑戦
「サステナビリティ」をテーマに、参加認証企業27社がリサイクル素材やオーガニックコットン、古着などの素材を使用したフーディと⻑袖Tシャツを24体開発しました。
丸和繊維工業では、2つの作品を展示させていただき、そのうちの1つが、生地をできるだけ無駄にしないパターン設計に挑戦したスウェットです。
端切れを限界までなくした直線的なパターン設計に挑戦し、99.8%の生地使用率でスウェットを仕立てました。
全プロセスの生産者の顔を開示した国際的認証機関の認証を受けたオーガニックコットン100%を使用。縫製糸も綿糸にこだわり繊細なミシン調整で縫製しています。
土から生まれた自然素材の環境循環型の「ベンガラ染料」で、バケツー杯の水で染められる、環境にやさしい染色を施しました。
〈Works〉
注目のサスティナブル素材「竹」を、
優しく柔らかいTシャツに
竹は、植物の中でも成長が非常に早く、化学肥料や除草剤を使用しなくても育ちやすいので、サスティナブルな素材として注目されています。
今回は、竹だけでは糸としての伸度強度がないため、綿との混紡(竹55% /綿45%)に。さらに、綿100%の天竺とのリバーシブル仕立てにすることで、裏に返しても縫い代がなくゴロつきのない、やさしい肌ざわりになるように工夫しました。
ただ、生地のカールが強く、縫製の難しい生地なのですが、これまでに積み上げた縫製技術によって、なんとか形にできました。
バイオ加エでセルロース分解酵素の働きにより、竹のフィブリル(表面の毛羽)をカットし、優しい柔らかさに変化させています。
会場にはものづくりを愛する人が沢山集まり、すてきなご縁もありました
この他の作品も随時こちらのページに追記していきますので、メールマガジンなどでチェックしていただけると嬉しいです。
TOKYO KNITブランド公式HPへ(外部サイトへ移動します)>>
www.tokyoknit.jp