気付けば“ダークトーンのボトムス”ばかりになってしまうのは、日本男子の誰もが通る道の1つ。
そんな中で、「もっとズボンもお洒落にしてみようか」と思ったときの、最優先候補といえば、やはり
『チノパン』でしょう。
詳しく知らずとも、全く知らない人・見たこともない人は、いない筈。
ベージュ系(orカーキ系)の明るい色味があって、何となく“こなれて見える”、この(↓)ボトムスです。
そういうワケで今回の記事では、チノパンにフォーカス。
「チノパンのチノって何?」な基礎知識から、おすすめチノパンの選び方まで紹介・解説していきます。
「どんなコーデに合わせればいいの?」
「どこのブランドがオススメ?」
といった疑問や悩みをもつ人たちも、ぜひ参考にしてみて下さいね。
究極の座り心地のパンツ
チノパンとは?
まず始めに、チノパンの基礎知識を簡単におさえていきましょう。
定義としては「チノクロスで作られたパンツ」のこと
チノパンとは、「チノクロスと呼ばれる生地」で作られたパンツのこと。
そして「チノクロス」とは下の写真のように(↓↓↓)、綿で織り上げられた綾織り(柄がナナメに走る織り柄)生地のことです。
チノパンは、あくまでも“綿パンツの1ジャンル”なのですが、現在、その辺の定義は非常に曖昧。「ジーンズ以外の、キレイ目な綿パン」を総じてチノパンと呼ぶことも少なくありません。最近はポリエステルが混紡された綿ポリ性のチノパンもありますしね。
要は、こういう(↓)表情のキレイ目パンツです。「見たことがない……」という人は少ないでしょう。私もよくお世話になっております。
起源は軍用パンツにあり
今でこそファッションアイテムの基本になるぐらい広まったチノパンですが、実はミリタリー出身アイテム。
歴史を辿るとイギリス軍の軍用パンツに起源があると言われています。
ベージュやカーキなど、土色系のチノパンが多い理由も、「イギリス軍の白い軍用パンツは目立ったしょうがないから、土色(カーキ)で染めた」という現場の判断に由来しているとか。この話を初めて聞いたとき「紅茶」で染めたのだろうかと思いました。
「チノ」という名前の由来は諸説あるのですが、『軍服生産のために中国(China)から生地を調達した』からチノクロスと呼ばれるようになった、という説が主流のようです。
幅広いコーデと愛称◎な万能性
チノパンは、非常にコーディネートに組み込みやすい万能アイテムとして知られ、ビジネスカジュアルから休日のデートまで大活躍してくれます。
その理由としましては、
- スーツスラックスほど堅くもなく、ジーンズほどラフでもないバランス感
- 色味があるモデルも、彩度が低くて大人らしい(カーキやベージュ etc.)
といったところでしょうか。
悪く言えば「器用貧乏」なのですが、このどっちつかずの特徴は、お洒落において非常に大事。
ファッションバイヤー・MB氏が提唱する「7:3の法則」にありますように、お洒落な着こなしとは、堅苦しい服装(スーツ)とラフな格好(部屋のような)の間にこそ存在しているとされるからです。
チノパン選びのポイント
チノパンの基礎知識をおさえたところで、次はチノパン選びのポイントを解説していきます。
【色】明るい色ならカーキorベージュ、暗い色ならネイビーがおすすめ
チノパンのおすすめカラーは、やはり王道のベージュ。
同じく明るい色味であるカーキなどもいいですね。
もし暗い色味のチノパンが欲しいなら、ネイビーといったところでしょうか。
勿論、ブラックが悪いわけではありません。
ただブラックまで暗くなると、チノパンの生地感=チノパンらしさが分かりにくく、選ぶとしても「2、3枚目のチノパンかな」という肌感になってくるからです。
【シルエット】ドレッシーなスリム。カジュアルなワイド。
チノパンのシルエットタイプは大きく分けて「スリム」か「ワイド」の2つ。
シルエットに関しては完全に好み。
その日の他のアイテムのドレス感やカジュアル感とバランスをとるようにコーディネートで選んで大丈夫だと思います。
ただ、しいて言うなら、チノパン初心者なら、スタンダードなシルエットを選んだ方がコーディネートに組み込みやすいと思います。
お洒落上級者ならば、ワイドチノパンもガンガン使っていきましょう。
【丈】ジャスト~短めが理想(長すぎたらロールアップでOK!!)
カジュアルパンツであるチノパンは、可能な限り「ジャストサイズ」か「少し短いぐらい」を狙いたいところです。
生地感にもよりますが、あまりにもダボッとしていると作業着みたいに見えてしまうからです。
少し丈が長いだけなら、ロールアップして丈調整できるのですが、裾にボリュームがでるため、それでもカジュアル感が強くなることは覚えておきましょう。
おすすめのチノパン&ブランド紹介9選
ここからはオススメのチノパンモデルやブランドを紹介していきます。
実際に購入するときの参考にしてみてくださいね。
※各商品の価格は2020年2月2日時点でのものとなります。
格安の細身チノパンをお探しの方にオススメ
ひざから裾にかけてのラインは勿論のこと、ファスナーにも王手YKKを採用するなど、ディティールにもこだわっています。
カジュアルシーンでチノパンをトライしてみたい方におすすめの一品です。
▼紹介したチノパンのレビュー
履いてみた感想
4.0
生地はジーンズというほうが近く、チノパンという最初の言葉に騙された感がある。
ただ、生地やファスナーなどはしっかりしている。
90センチ超の腹囲を減量・筋トレで▲10センチになったところで、フィット(締めつけ)感を求めてMサイズにしました。履いた感じはキツめですが満足で、太ももあたりは結構ピッチリであるが、自分は合格ライン。もう少し伸び縮みすると良かったため⭐️一つ減らさせてもらった。洗濯による縮みがないことを祈る。引用元:楽天市場
4.0
股下長めのものを探していたのですが身長187cmで裾をひと折りするぐらい長く、ちょうどよく履けています。生地はかためですが、厚すぎず薄すぎずちょうど良いと思います。引用元:楽天市場
オリンピック選手の競技ウェアと同じ「最高に動きやすい服の技術」で仕立てられた、日本製チノパン
幅広いシチュエーションで着用できるチノパンに、最高の動きやすさ(座りやすさ?)を採り入れているのが何よりの特徴。
座ったときに、ある意味で“あたりまえ”のように発生する、膝がパンツをキュッと引っ張る感覚を大きく緩和しています。
階段を上るときも含めて、足回りがとにかくノンストレスになるよう仕上げられていますよ。
ドローコードタイプなので、シャツをタックアウトして着用するクールビズスタイルなどにピッタリですよ。
日本の紳士スラックス専業メーカーが仕立てるトラベルチノパン
ストレッチ性や接触冷感の素材など、夏の旅行やレジャーで活躍することを目的に様々な特徴を備えた1品です。
パスポートを入れられるファスナー付き隠しポケットなども装備。
ストレスなく旅行を満喫しつつ、それでいてお洒落も欠かさない方にピッタリといえますね。
スッキリ、クリーンに見えるリーズナブルなチノパン
ひざ下に“ゆとり”を持たせることで、腰回りから裾にかけてのラインがスッキリしているのが特徴。
リーズナブルな価格なので、とりあえず挑戦できるのも嬉しいポイントです。
▼紹介したチノパンのレビュー
パンツ専業ブランドのシンプルモデル(日本別注版)を、お手軽価格で
グロウン&ソーンの最初の1枚に選ばれることも多い「FLAGライン」の1枚。
今回のモデルは、国内ライセンスをアメリカ本国と直接取り決めた別注モデルになっています。
非常にシンプルなデザインを、ヴィンテージライクな風合いで仕上げられているのが特徴。
日本生産にも関わらず、本国ラインよりお手軽価格なのも嬉しいポイントですね。
MADE IN イタリアにこだわる専業ブランドのワイドタイプ・チノパン
生産拠点をイタリアの外に移動させるブランドも少なくない中、MADE IN イタリアを貫く貴重なブランドの1つで、ボタンやジップなどのディティールにもこだわっています。
ゆったりしたワイドタイプなので足元は1~2クッション程度に抑えるのがオススメ。ロールアップで「くるぶし辺り」を見せるのもイイですね。
▼紹介したチノパンのレビュー
5.0
普段からワイドシルエットを好んで履きますが、こちらの商品は質感、着心地ともに最高でした。タックがとても気に入りました。引用元:楽天市場
4.0
かなり太めで理想的な形で満足です。生地感も良くとてもしっかりとした作りで色も良かったです。引用元:楽天市場
米国を代表するワークカジュアルブランドの日本別注モデル
今回紹介するのは、ワークパンツの“日本別注ローライズモデル”。とにかく丈夫でガシガシ使える耐久度はキャンプなどのアウトドアにピッタリ。
丈は割と長めなので、長すぎる場合は丈を詰めて、クッションを1~2に収めるのもアリですね。
▼紹介したチノパンのレビュー
5.0
ディッキーズの874やWD874はかれこれ10年以上愛用してますが、やはりTCツイル生地の耐久性は魅力的ですね。何年穿き続けても破けそうにありません。
今回は、自分が痩せてしまったのでサイズダウンのために新調。新品特有の硬い質感は、テンションが上がりますね。これから穿きこんで、柔らかくしていくのが楽しみです。
裾上げも迅速かつ丁寧な仕上がりで、大変満足。引用元:楽天市場
機能素材SLOTEX®を採用した、サラサラ・スポーティ質感のチノパンツ
柔らかな質感と形態安定性を兼ね備えた機能素材「SOLOTEX®」を採用したモデルで、少しワイド寄りのスタンダードシルエットに仕上がっています。
ガチャベルトが標準でついているため、垂らしたベルトの先もコーディネートに上手に組み込みたいところ。
少しドレス寄りのトップスに合わせたいですね。
「10年着用できるように」と想い&技術を込めた、エイジングするチノパン
通常パンツが約80工程の中で仕立てられているのに対し、このチノパンの工程は約140。10年を見越して、非常に丁寧に仕立てられているのが特徴。
70年の歴史を誇る松浦工場の職人が、「オーダーの分だけ仕立てる」特別受注生産で展開している一品。
是非、お試しくださいませ。
あとがき
以上、チノパンの基礎知識やオススメ商品、ブランドを紹介しました。
参考になりましたでしょうか?
ダークトーンのボトムスは使いやすくて、確かに必須の存在。
だけど「それだけだと物足りない」という人が新たに踏み出すアイテムに、チノパンはピッタリです。
是非、チノパンで日々のコーディネートをより楽しく豊かなものにしてみてくださいね。
『紳士のシャツ』編集部の玄木がお送りしました。
ではでは。
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オリンピック選手の競技ウェアや、宇宙船飛行士の船内作業着など、プロフェッショナルのパフォーマンスを支える服に採用された「動体裁断®」という技術を世界で初めて、ワイシャツに投入。『試しに一度着て見たら、他のブランドのシャツが着られない』といった声が寄せられるような着心地を生み出しています。
『アド街ック天国』やNHKなどの映像メディアから、ゴルフ雑誌EVEN、ディスカバリージャパンなどなど、様々なメディアで取り上げられています。
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