カジュアルなレストランやビストロ、バルといった飲食店ですっかり定着したワイン。
外食の時に楽しまれる方も多いのではないでしょうか。
さまざまなタイプのワインを気軽にグラスで楽しめますし、お店ではソムリエが好みのものをチョイスしてくれるので安心感もありますよね。
ですが、自宅で飲もうと思って、いざ自分で選ぶとなると本当に自分の好みに合うのか不安になるもの。
特に、赤ワインを選ぶ場合、重たくて渋いスタイルから軽やかなものまであるので、好きなタイプじゃなかったら、これほど残念なことはありません。
そこでこの記事では、赤ワインの基本にはじまり、いろいろある赤ワインのタイプやブドウ品種などを含めた「赤ワインを選ぶコツ」をじっくりと解説。
そして、ソムリエが厳選したおすすめ赤ワイン15本をご紹介いたします。
一通り読めば、選び方のポイントが分かりますし、自信をもって自分でチョイスできるようになるので、ぜひ最後までお読みいただければと思います。
それでは、さっそく見ていきましょう。
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★【ソムリエ厳選】おすすめの赤ワイン15選はこちら
※掲載されている価格は、2022年09月05日時点のものです。
ワインの神様に祝福されたグレートヴィンテージ生まれ。
ミシュラン星付きフレンチ、ワインインポーターを経て、ライターの道へ。
特にブルゴーニュとシャンパーニュの古酒を好むが、自分の生まれ年は高くてなかなか手が出ないのが悩ましいところ。
趣味は、ワイン売り場のパトロールをしながらのデパ地下巡り。
【買う前に知っておきたい】
赤ワインのこと
赤ワインの特徴は?と聞かれてパッと思いつくのは、「赤い」と「渋い」の2つではないでしょうか。
しかし、パッと思いつくと言った割には、これら2つが赤ワインの最大の特徴なのです。
赤ワインを赤ワインたらしめている、「赤い」と「渋い」という特徴は、赤ワインの造り方に由来します。
ワインは、絞ったブドウ果汁を発酵させることによってできますが、赤ワインと白ワインとでは、この発酵の工程で違う道を辿ることに。
白ワインは、白ブドウと呼ばれる白ワイン用のブドウの「果汁のみ」を発酵させますが、赤ワインの場合、赤ワイン用のブドウである黒ブドウの果汁と一緒に、果皮と種も一緒に発酵させます。
果皮からはアントシアニンという赤色を生む色素が、種からは渋みのもととなるタンニンと呼ばれるポリフェノールの一種が抽出されるので、「赤くて渋い」ワインができあがるのです。
「赤ワインの渋みが苦手」という方も多いかもしれませんが、あの渋さの原因が抗酸化作用のあるポリフェノールだったとわかれば、意外と苦手意識も薄まるかもしれませんね。
【これでもう迷わない】
赤ワイン選び方のコツ
赤ワインの特徴を踏まえたうえで、さっそく本題の「赤ワインの選び方」に入っていきましょう。
ワインを買おうと百貨店や酒販店、もしくはネットショップでも、売り場を訪れてみるとその商品数の多さに圧倒されるのではないでしょうか。
数ある赤ワインの中から、どうすれば自分の好みにあったワインを選ぶことができるのか。
見るべきポイントは、ワインの「ボディ」、「ブドウ品種」、そして「ワイン産地」の3つです。
赤ワインには、重厚で渋みの強いものからとても軽やかでフルーティなタイプまで実にさまざま。
ですが、上記の3つのポイントを押さえておけば、誰でもうまく自分の好みのワインをチョイスできるようなりますよ。
ワインの「ボディ」に注目
赤ワインを飲んだり買ったりするときに、「フルボディ」という表現を目や耳にしたことがありませんか?
このボディとは、文字通りワインの身体や骨格といった意味で、ワインを口に含んだ時の”ボリューム感”をボディという言葉で表現します。
簡単に言うとワインの「飲みやすさ」。
「フルボディ」、「ミディアムボディ」、そして「ライトボディ」の3つに分けられ、順に、どっしり渋みのある味わい~軽やかな味わいとなります。
果実味の濃さや渋み、そしてアルコール度数で総合的に判断しますが、特に渋みの強さの指標になるので、「渋みがちょっと苦手だな」という方は注目してみてください。
また、相性のよい料理も変わってくるので、ワインに合わせた献立を考えるのも楽しいですよ。
ただし、これら3つの段階に明確な基準があるわけではないので、あくまで目安としていただければと思います。
それでは、それぞれどのような特徴があるのか見ていきましょう。
【どっしりと重厚感のある味わい】
フルボディ
フルボディのワインは、凝縮した果実味と重厚で深いコクのある味わいで、豊富なタンニンに由来するしっかりとした渋みが特徴。
アルコール度数も高く、ワインによっては14%を超えるものもあります。
サシの入ったサーロインステーキをはじめとした肉料理など、しっかりした味わいや味付けの料理との相性が抜群です。
【果実味と渋みのバランスが◎】
ミディアムボディ
その名の通り、果実味と渋味が強すぎず弱すぎず、ちょうど真ん中でバランスが取れているのがミディアムボディ。
ホームパーティーなど大人数が集まるときなど、細かく相手の好みがわからないときに重宝します。
また、合わせる料理の守備範囲も広いので、あれこれ悩まずに済むので助かりますね。
【フルーティで渋みは穏か】
ライトボディ
軽やかな飲み口のライトボディ。
フルーティで渋味がとても控えめで、お馴染みのボジョレー・ヌーヴォーがこのタイプに当たります。
比較的アルコール度数も低いので、あまり赤ワインを飲み慣れていない方におすすめです。
繊細な和食との相性もよいワインも多くあるので、普段の食事にうまく取り入れると、楽しみの幅が広がりますよ。
バラエティ豊かなブドウ品種に注目
自分の好きなタイプのボディが分かったら、次はブドウ品種です。
ブドウ品種によって香りや味わいはさまざまで、上記で見てきた「ボディ」も大まかにできる分類できるので、自分の好みにあったワインを見つけるのにとても役立ちます。
ここでは、黒ブドウの中でも主要な品種を9つピックアップし、香りや味わいの特徴を解説。
少し数は多いですが、まずはざっと目を通して自分にぴったりな品種をぜひ見つけてください。
【優しい飲み心地でベリーの香りが溢れる】
ピノ・ノワール <ミディアムボディ>
フランスが誇る銘醸地ブルゴーニュ地方が原産のピノ・ノワール。
イチゴやチェリーといった赤いベリー系の香りが豊かで、繊細な酸味ときめ細かいタンニンが相まって非常にエレガントなワインに仕上がります。
多くはミディアムボディなので飲みやすく、世界的にとても人気のあるブドウ品種です。
(中にはフルボディに分類できるくらいパワフルなものもあります。)
ブルゴーニュの郷土料理であるブッフ・ブルギニョン(ブルゴーニュ風牛肉の赤ワイン煮)をはじめ、鴨や鹿といった肉料理との相性は抜群です。
余談ですが、現在では1本300万円を超えることもザラと言われる世界一高価なワイン「ロマネ・コンティ」も、このピノ・ノワールから造られています。
【しっかりとした渋みと濃厚な果実味】
カベルネ・ソーヴィニョン <フルボディ>
ブルゴーニュ地方と並ぶワインの名産地であるボルドー地方の主要品種であるカベルネ・ソーヴィニョン。
カシスやブラックベリーなどの濃厚なアロマに、シダーやハーブといったやや清涼感のあるニュアンスが続きます。
また、小粒で果皮が厚いため、相対的に果汁に対する種子や果皮由来のタンニンが多く、とても渋味のしっかりしたフルボディのワインに仕上がるのが特徴です。
トップクラスのワインだと、数十年以上の長期熟成にも耐えうるポテンシャルを秘めます。
脂の乘った和牛のステーキや仔羊のロティ、濃いソースを合わせた料理と合わせるのがベストでしょう。
【重すぎないしなやかな渋み】
メルロー <フルボディ>
上記のカベルネ・ソーヴィニョンと同様、ボルドーワインを支える重要なブドウ品種であるメルロー。
香りも似ており、カシスやプラムといった甘いアロマが特徴ですが、違いはタンニンの質です。
カベルネ・ソーヴィニョンが屈強な渋みだとすると、メルローはしなやかで腰の強い渋み。
よく上質なメルローは、「シルクのような舌触り」と表現され、力強さの中に女性的なエレガントさを感じさせてくれます。
カベルネ・ソーヴィニョンと同様、しっかりとした肉料理全般と合わせるのがよいでしょう。
【スパイシーなアロマが特徴的】
シラー <フルボディ>
シラーは、コート・デュ・ローヌやラングドック・ルーションといった南仏を代表するブドウ品種。
オーストラリアも優れた産地として知られ、現地ではシラーズという名前で呼ばれています。
黒いベリー系のアロマに加え、黒コショウなどのスパイスの香りや、スミレのニュアンスが特徴的です。
タンニンだけでなく酸も豊富なので、パワフルな味わいながらエレガントさを失わないワインに仕上がります。
スパイシーなアロマがあるので、ローズマリーを効かせた子羊をはじめ、中華やエスニックといったオリエンタルな料理とも合わせることができます。
【優しい渋みでジューシーな口当たり】
グルナッシュ <ミディアムボディ>
シラーと同じく、南仏で広く栽培されているグルナッシュ。
スペインでも多く栽培されており、こちらではガルナッチャと呼ばれています。
赤いベリー系のアロマが溢れ、タンニンも穏やかで口当たりの優しい果実味たっぷりの味わいです。
上記のシラーとの相性も良く、一緒にブレンドされたワインも数多くあります。
幅広いジャンルの料理と好相性ですが、特に照り焼きやすき焼きといった少し甘い味付けの料理との相性がよいです。
【スミレの香りに豊かな酸味が心地よい】
サンジョヴェーゼ <ミディアムボディ>
イタリアはトスカーナ地方を原産とするブドウ品種、サンジョヴェーゼ。
サクランボやイチゴといったフレッシュな果実のアロマに、スミレやスパイスのニュアンスが続きます。
ミディアムボディのワインが多いですが、比較的タンニンも酸もしっかりと感じられる品種。
また、名前の由来である「ジュピター(ジョヴィ)の血(サングイ)」(ジュピター:ローマ神話の主神)のとおり、味わいには血を連想させるような鉄分をしっかりと感じることができます。
イタリア料理全般との相性は言わずもがなですが、トスカーナ地方で有名な料理と言えば、ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナ。
みんな大好きTボーンステーキです。
ワインはやはり郷土料理との相性が最高なので、鉄分を感じさせるサンジョヴェーゼには、Tボーンステーキをはじめとしたレアに焼き上げた肉料理を合わせてみてください。
【果実味たっぷりで渋みも控えめ】
テンプラニーリョ <ミディアムボディ>
スペインの赤ワインと言えばこのブドウ品種、というくらいスペインで広く栽培されているテンプラニーリョ。
温暖な気候なので、完熟したブラックチェリーやプラムの香りが豊かで、酸とタンニンは穏やか。
気軽に飲めるデイリーワインに多く用いられますが、価格が1本10万円を超えるような高級ワインも生み出すことができるマルチな顔を持つブドウ品種です。
果実味、渋味ともにバランスがとれているミディアムボディのワインが多いので、比較的どんな料理と合わせても外しません。
【ボジョレー・ヌーヴォーでお馴染み】
ガメイ <ライトボディ>
日本でもおなじみのボジョレー・ヌーヴォーに使用されるガメイ。
上記のピノ・ノワールと同じくブルゴーニュ地方が原産です。
甘いイチゴの香りが特徴で、バラやスミレといったフローラルなニュアンスも。
タンニンは非常に控えめで、フレッシュな酸と果実味が特徴のライトボディのワインに仕上がります。
合わせる料理は、オードブルから鶏や豚といった白身の肉料理、魚料理全般までカバー。
とてもフルーティでフレッシュな酸もあるので、特にトマト(ソース)を使用した料理とは好相性です。
【日本固有のブドウ品種】
マスカット・ベーリーA <ライトボディ>
1927年に新潟県で誕生した日本固有のブドウ品種であるマスカット・ベーリーA。
一般的にワイン用のブドウは食用には向きませんが、このマスカット・ベーリーAは生でそのまま食べても美味しい品種です。
イチゴのキャンディーを思わせる甘いアロマが特徴的。
比較的酸はしっかりとありますが、タンニンは穏やかなライトボディなので和食との相性もよいです。
ワインの産地に注目
たくさんのブドウ品種を見てきましたが、同じブドウ品種でも栽培される国や地域が異なれば、できるワインの味わいには大きな違いが生まれてきます。
ワインの産地を見ていく上で、ヨーロッパや北米、オセアニアといった分類もできますが、ここでは「旧世界(オールドワールド)」と「新世界(ニューワールド)」という分け方で見て行くことにします。
ざっくりというと、「旧世界」は古くからワイン造りを行ってきたヨーロッパ諸国を、「新世界」は大航海時代以降にワイン造りを新たに始めた国々のこと。
新旧2つの世界にはどのような違いがあるのか、見ていくことにしましょう。
【ヨーロッパの伝統国】
旧世界(オールドワールド)
旧世界(オールドワールド)とは、フランスをはじめ、イタリアやスペインといった紀元前より伝統的にワインを生産してきたヨーロッパの国々のこと。
ワインは、長い歴史の中で育まれてきた文化の一部であるので、必然的にその国や地域の気候や土壌にあったブドウやワイン造りが脈々と受け継がれています。
こうした背景もあり、旧世界ではテロワール(ブドウ畑を取り巻く気候、土壌や地勢などのすべての自然的要因)という概念を特に重視。
その土地や畑の個性をワインを通して表現するスタイルなので、伝統国らしく気品や品格といった表現がぴったりくるワインが多いのが特徴です。
【カジュアルからプレミアムなワインまで】
新世界(ニューワールド)
旧世界に対して新世界(ニューワールド)とは、大航海時代にワインが伝わり、新たにワイン造りを始めた新興国を指します。
具体的には、アメリカやオーストラリア、チリ、アルゼンチン、南アフリカといった国々です。
旧世界のような歴史や伝統はありませんが、そのぶんそれらに縛られない自由なワイン造りが行えるのが新世界の強み。
気象条件に恵まれた国が多いので、果実味が豊かでしっかりとした親しみやすいタイプが多く、リーズナブルなものから目を見張る品質のプレミアムワインまで生み出しています。
【さらに一歩進んで】
ヴィンテージや生産者にも注目
だんだんワインの知識と経験が増えてくると、気になってくるのがヴィンテージ(収穫年)と生産者。
誰しもせっかくならよいヴィンテージのワインを飲みたいと思いますし、自分の財政状況をまったく顧みずに”推し”の生産者のワインを追い求めるのも、ワイン愛好家としての正しい姿といえます。
【よく聞く当たり年って?】
ヴィンテージ
ヴィンテージとは、ブドウの収穫年を意味し、ラベルに表記されています。
例えば、ラベルに”2019”と記載があれば、そのワインは2019年に収穫されたブドウから造られていることを示しています。
なぜヴィンテージに注目するかというと、ワインの出来=ブドウの出来は天候に大きく左右されるからです。
ボジョレー・ヌーヴォーの宣伝でよく目にする、”当たり年”という言葉をご存じかもしれませんが、これはブドウ栽培に非常に適した気象条件に恵まれた年のこと。
こうした年のワインは、凝縮した果実味やバランスの取れた酸とタンニンで、味わいも素晴らしいものになります。
もちろん、反対に天候に恵まれなかった”不作の年”も存在するわけですが、そうした年のワインが必ずしも劣っているとは限らず、年ごとの個性を楽しむのもワインの醍醐味のひとつと言えるでしょう。
自分の生まれ年や、結婚などの人生の節目となる年を調べてみるのも面白いですよ。
高評価ならうれしいですし、実際にそうした年のワインを購入して記念日などに飲むのも粋な演出となるのでおすすめです。
どうやって調べるの?と思われた方もいらっしゃるかと思いますが、ワイン業界には「ヴィンテージチャート」という便利なものがあります。
ヴィンテージチャートとは、国や地域ごとにまとめられた収穫年のいわば”通信簿”のようなもの。
有名なワイン評論家やワイン輸入会社は、それぞれ独自のヴィンテージチャートを出しており、〇や◎、△などの記号や、点数などで評価しています。
若干の違いはあるものの、大きく評価は変わらないので、自分の見やすいものを見つけるのがよいでしょう。
【愛好家を悩ませる】
生産者
同じ地域で同じブドウ品種を使用しても、生産者によってできるワインは全くの別物に仕上がります。
畑の土壌や日照条件といった個々の特性はもちろんのこと、造り手のスタイルも色濃くワインに反映されるからです。
特にブルゴーニュ地方ではこうした生産者ごとの違いは顕著で、ワイン愛好家を悩ませ、そして虜にするもっとも大きな理由のひとつと言えます。
また、有名な生産者が引退したり亡くなってしまったりすると、二度とワインは生産されることはないので、こうしたワインはワインオークションの花形となり、コレクターたちの間で非常に高額な価格で取引されることも。
例えば、「ブルゴーニュの神様」と言われた伝説的な造り手であるアンリ・ジャイエ(2006年に逝去)の赤ワインが、2018年にスイスで開催されたオークションに出品され話題となりました。
落札された合計1,064本のワインの総額は、なんと3,000万ユーロ(約40億円)。
単純に計算しても1本あたり約376万円。
なんともワインの世界は怖いものです。
赤ワイン飲む前のコツ
赤ワインを選ぶためのコツを一通り見てまいりましたが、最後に”飲む前”のちょっとしたコツも押さえておきましょう。
ちょっとのひと手間で味わいがグンとよくなるので、ぜひ実践してみてください。
【ワインもちょっと休憩】
静置して中の成分を落ち着かせる
1,000円前後のデイリーワインならさほど気にする必要はありませんが、少しリッチなワインを美味しく楽しみたいなら、できれば購入してから冷暗所で数日~1週間程度休ませる(落ち着かせる)ことが必要です。
というのも、振動はワインの大敵。
購入したばかりのワイン、特に配送などで届いたワインの中の成分は安定しておらず、本来の味わいを発揮してくれません。
また、ボルドーなどの渋味の強いワインでは、タンニンが澱(オリ)と呼ばれる沈殿物となって沈んでいることが多く、その澱が中で舞ってしまわないように落ち着ける必要があります。
この澱は、ワインの成分だったものなので体に害はありませんが、苦味が強くワインの味わいを損ねてしまうので、できるだけ混ざらないようにしましょう。
【よく聞く常温って何度?】
赤ワインの適温を知る
ワインの味わいに大きな影響を与える温度。
1℃違えば、果実味や酸味、そして渋味もまったく違った表情を見せます。
「赤ワインは常温で」というフレーズを耳にしたことのある方もいらっしゃると思いますし、実際まことしやかに言われていることでもあります。
ですが、その”常温”とは、いったい何度くらいなのでしょうか?
一般的な感覚なら、20℃を少し超えるくらいかと思いますが、これでは赤ワインにとっては高すぎます。
好みの問題もあるのであくまで目安になりますが、最適と言われる温度帯は、先にお話しした各ボディのタイプごとに下記の通り。
- フルボディ:16~18℃
- ミディアムボディ:14~16℃
- ライトボディ:12~14℃
できれば専用のワインセラーで保管し、温度を管理できれば最適ですが、なかなかそうもいきませんよね。
そういう場合には、飲む前に冷蔵庫で30分~1時間程度(フルボディ~ライトボディ)冷やせば、だいたい上記の温度になります。
★ワインセラーについて詳しく知りたい方はこちら
【違いにびっくり】
グラスで変わる香りと味わい
美味しくワインを飲むためには、温度だけでなワイングラスにもこだわりたいところ。
なぜワインに専用のグラスが必要かというと、ワイングラスの形状は、ワインの香りや味わいを最大限に引き出すように設計されているからです。
また、スワリングというグラスの中でワインをクルクル回すシーンを見たことがある方もいらっしゃるかと思いますが、これはワインを空気に触れさせて香りを開かせるために行っています。
ワイングラスはチューリップのように先端が少しすぼまっているのは、開いてきた香りをグラス内にとどめておくためなのです。
決して高価なものである必要はありませんし、ワインショップや百貨店で販売している一般的なもので問題ありません。
ですが、ピノ・ノワール(主にブルゴーニュワイン)やカベルネ・ソーヴィニョン(主にボルドーワイン)には、上記のような少し変わった形状のより適したグラスがありますので、ご興味のある方は下記のワイングラスの記事をお読みいただければと思います。
★ワイングラスについて詳しく知りたい方はこちら
【ソムリエ厳選】
おすすめの赤ワイン15選
それでは、お待ちかねのおすすめ赤ワインをご紹介したいと思います。
旧世界(オールドワールド)から8本、新世界(ニューワールド)から7本、合計15本をピックアップ。
上記でご紹介したブドウ品種を網羅し、それぞれの特徴がつかみやすいアイテムを厳選したので、飲み比べをして各品種の違いを感じると勉強になりますよ。
特に、コストパフォーマンスに優れた試しやすい価格帯を揃えましたので、ぜひ実際にトライしていただければと思います。
それでは、さっそく見ていきましょう。
【ヨーロッパの伝統を感じる】
旧世界(オールドワールド)ワイン8選 |
【コストパフォーマンスならこちら】
新世界(ニューワールド)ワイン7選 |
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まさにピノ・ノワールのお手本 | あの漫画で人気爆発の 優良ボルドー |
老舗のクオリティを 気軽に楽しむ |
ボジョレーの イメージが変わる! |
サンジョヴェーゼを 知るならこれ! |
「王のワイン」の雰囲気を カジュアルに |
イタリアワインの底力を知る | ケース買い必至の 万能スペイン |
ナパ・ヴァレー 最古のワイナリー |
シルキーなタンニンに うっとり |
食事を1本で通せる本格ピノ | シラーズの魅力が満載! | バリューワインの決定版! | これぞチリのカベルネ! | 和食にあわせたい 日本固有品種 |
– 価格(税込) – ¥2,266 |
– 価格(税込) – ¥1,980 |
– 価格(税込) – ¥1,078 |
– 価格(税込) – ¥2,079 |
– 価格(税込) – ¥1,320 |
– 価格(税込) – ¥1,958 |
– 価格(税込) – ¥2,024 |
– 価格(税込) – ¥972 |
– 価格(税込) – ¥1,590 |
– 価格(税込) – ¥2,475 |
– 価格(税込) – ¥1,375 |
– 価格(税込) – ¥939 |
– 価格(税込) – ¥1,012 |
– 価格(税込) – ¥1,846 |
– 価格(税込) – ¥1,507 |
– 生産者 – ルイ・ジャド |
– 生産者 – シャトー・モンペラ |
– 生産者 – ミシェル・ シャプティエ |
– 生産者 – ジョルジュ・ デュブッフ |
– 生産者 – ビービー・グラーツ |
– 生産者 – フォンタナフレッダ |
– 生産者 – ファルネーゼ |
– 生産者 – ドミニオ・デ・ エグーレン |
– 生産者 – ベリンジャー |
– 生産者 – ダックホーン・ ヴィンヤーズ |
– 生産者 – マイケル・ モンダヴィ・ ファミリー・ エステート |
– 生産者 – ジェイコブス・ クリーク |
– 生産者 – ヴィーニャ・ コノスル |
– 生産者 – モンテス |
– 生産者 – サントリー |
– 国・地域 – フランス ブルゴーニュ |
– 国・地域 – フランス ボルドー |
– 国・地域 – フランス ラングドック・ ルーション |
– 国・地域 – フランス ブルゴーニュ |
– 国・地域 – イタリア トスカーナ |
– 国・地域 – イタリア ピエモンテ |
– 国・地域 – イタリア アブルッツォ |
– 国・地域 – スペイン カスティーリャ・ラ・マンチャ |
– 国・地域 – アメリカ カリフォルニア |
– 国・地域 – アメリカ カリフォルニア |
– 国・地域 – アメリカ カリフォルニア |
– 国・地域 – オーストラリア バロッサ・ヴァレー |
– 国・地域 – チリ コルチャグアヴァレー |
– 国・地域 – チリ コルチャグアヴァレー |
– 国・地域 – 日本 山梨・長野・青森 |
– ブドウ品種 – ピノ・ノワール 100% |
– ブドウ品種 – メルロー 80% カベルネ・ ソーヴィニョン 10% カベルネ・フラン 10% |
– ブドウ品種 – グルナッシュ主体 シラー |
– ブドウ品種 – ガメイ 100% |
– ブドウ品種 – サンジョヴェーゼ 100% |
– ブドウ品種 – ネッビオーロ 100% |
– ブドウ品種 – モンテプルチアーノ 100% |
– ブドウ品種 – テンプラニーリョ 100% |
– ブドウ品種 – カベルネ・ ソーヴィニヨン主体 |
– ブドウ品種 – メルロ 80% カベルネ・ ソーヴィニヨン 18% カベルネ・フラン2% |
– ブドウ品種 – ピノ・ノワール 100% |
– ブドウ品種 – シラーズ主体 カベルネ・ ソーヴィニョン |
– ブドウ品種 – ピノ・ノワール 100% |
– ブドウ品種 – カベルネ・ ソーヴィニヨン 90% メルロー 10% |
– ブドウ品種 – マスカット・ ベーリーA 100% |
– タイプ – ミディアムボディ |
– タイプ – フルボディ |
– タイプ – ミディアムボディ |
– タイプ – ミディアムボディ |
– タイプ – ミディアムボディ |
– タイプ – フルボディ |
– タイプ – フルボディ |
– タイプ – ミディアムボディ |
– タイプ – フルボディ |
– タイプ – フルボディ |
– タイプ – ミディアムボディ |
– タイプ – ミディアムボディ |
– タイプ – フルボディ |
– タイプ – フルボディ |
– タイプ – ライトボディ |
– アルコール度数 – 12.50% |
– アルコール度数 – 14% |
– アルコール度数 – 13.50% |
– アルコール度数 – 13% |
– アルコール度数 – 12.50% |
– アルコール度数 – 13.50% |
– アルコール度数 – 14% |
– アルコール度数 – 13.50% |
– アルコール度数 – 13.50% |
– アルコール度数 – 13.90% |
– アルコール度数 – 13.50% |
– アルコール度数 – 13.90% |
– アルコール度数 – 14% |
– アルコール度数 – 14% |
– アルコール度数 – 12.50% |
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★【ヨーロッパの伝統を感じる】旧世界(オールドワールド)ワイン8選はこちら
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【ヨーロッパの伝統を感じる】
旧世界(オールドワールド)ワイン8選
まずは、伝統国の旧世界から参りましょう。
クラシカルなスタイルのものもあり、敷居が高く感じられるかもしれませんが、物は試し。
まずは気軽にスタートできるベーシックな8本をご紹介いたします。
「ちょっと贅沢な週末」を過ごすにはちょうどよく、古い歴史を持つワインの特徴もわかるので一石二鳥です。
ただし、ブルゴーニュとボルドーの品質と価格は青天井なので、ハマり過ぎには注意が必要なことをお忘れなく。
まさにピノ・ノワールのお手本|ブルゴーニュ屈指の名門が造る入門ワイン
歴史は古く創業は1859年まで遡る名門で、数多くの銘醸畑を所有します。
こちらのワインは、ブルゴーニュのさまざまなエリアのブドウを使用している、ルイ・ジャドの中でももっともベーシックなワイン。
優しい飲み心地ながら、しっかりと果実味を感じることができ、価格からは考えられない完成度と言えます。
食事を通して楽しめるバランスで、フレンチだけでなく和食全般とも好相性。
初めてブルゴーニュに挑戦する方にぜひ飲んでいただきたい1本です。
コストパフォーマンスも◎|あの漫画で人気爆発の優良ボルドー
決して話題先行というわけではなく、飲めば納得、というよりこの価格でよいのかと頭を抱えてしまう味わいです。
1998年に初めてリリースされ、2001年には、ドイツの著名ワイン雑誌で、ボルドーのトップシャトーを抑えて第1位の評価を獲得。
加えて、世界でもっとも影響力のあるワイン評論家であるロバート・パーカー氏をして、「まだ名前の知られていない、最高のボルドーワイン!」と言わしめました。
ブラックチェリーアやプラムのアロマに、少しスパイスのニュアンスも。
メルロー主体なので、タンニンも非常に滑らかです。
牛や羊の肉料理をはじめ、ビーフシチューなどのコクのある料理に合わせてみてください。
生産者
国・地域
ボルドー
ブドウ品種
カベルネ・ソーヴィニョン 10%
タイプ
アルコール度数
甘みのある味付けにも|老舗のクオリティを気軽に楽しむデイリーワイン
1808年の創業以来、7代にわたり家族経営を守り続けている老舗です。
カジュアル~高級ワインまで幅広く手掛けていますが、一貫しているのはテロワールをひときわ重視していること。
また、ビオディナミ農法と呼ばれる化学肥料や農薬に頼らない、自然に回帰したワイン造りを徹底しています。
こちらはトップワイナリーの品質を手軽に楽しむことができるデイリーワイン。
よく熟したラズベリーやのアロマに、少しスパイスのニュアンスがアクセントになります。
ジューシーで果実味たっぷりな味わいで、タンニンは穏かです。
ステーキやビーフシチューはもちろん、照り焼きや豚の角煮など、少し甘い味付けの料理とも合わせられます。
ボジョレーのイメージが変わる!|ガメイの名手が造る最上級ボジョレー
日本でもお馴染みの新酒ボジョレー・ヌーヴォーですが、こちらでご紹介するのは新酒ではないボジョレーです。
ブルゴーニュのボジョレー地区の中でももっともランクの高いとされる「クリュ・デュ・ボジョレー」に位置づけされるムーラン・ナ・ヴァン。
ガメイらしいイチゴやバラといったフローラルなアロマに、芳醇な果実味が魅力的。
ヌーヴォーにはないしっかりとした飲み口ですが、とてもフルーティでタンニンは穏やかなので、渋味が苦手だなという方にぴったりです。
前菜や豚や鶏といった白身の肉料理だけでなく、和食全般にもおすすめできます。
生産者
国・地域
ブルゴーニュ
ブドウ品種
タイプ
アルコール度数
サンジョヴェーゼを知るならこれ|イタリアトップレベルの味わいをカジュアルに
同じく芸術家を目指していましたが、自家消費用のワイン造りを手伝っているうちに本格的に醸造家の道を歩むことに。
アーティストらしく直感に従って型破りなワイン造りをしていましたが、世界最大のワイン見本市「ヴィネクスポ」において、ブラインドテイスティングで第1位を獲得する快挙を達成しました。
こちらのワインは、ビービー・グラーツが「多くの人に自分のワインを飲んでほしい」という想いから造られた入門的な存在。
サンジョヴェーゼ100%で、チェリーやスミレを連想させるフローラルなアロマで、程よい酸味とタンニンが心地よい味わいです。
比較的しっかりした飲み口なので、レアに仕上げた赤身の肉やハーブを効かせた鶏肉のソテーに合わせたくなる1本。
ラグーや熟成チーズにも|「王のワイン」バローロの雰囲気をカジュアルに楽しむ
そのバローロのトップ生産者フォンタナフレッダが手掛けるカジュアルラインがこちらのランゲ・ネッビオーロ。
上記の解説部ではご紹介しませんでしたが、ネッビオーロはイタリア・ピエモンテ州を代表するブドウ品種で、ピノ・ノワールに特徴がよく似ています。
ブラムやバラの香りに続き、シナモンやコーヒーのニュアンスが続きます。
しっかりとしたボディながらタンニンはしなやかで、きれいな酸味と相まって、とてもエレガントな味わいです。
ラグーのパスタや肉料理全般、少し熟成の進んだウォッシュタイプのチーズなどがおすすめ。
濃厚な果実味が魅力|イタリアワインの底力を知るハイクオリティワイン
厳選した小規模農家から高品質なブドウのみを買い付けているので、圧倒的なコストパフォーマンスを誇ります。
上記の「シャトー・モンペラ」と同様、ワイン漫画『神の雫』で取り上げられ、人気に火が付いたこちらの1本。
カジュアルなイメージがあるイタリアワインですが、いい意味で期待を裏切ってくれる完成度の高いワインと言えます。
よく熟したプラムやチェリーのアロマがたっぷりとあり、豊富なタンニンでパワフルな味わいです。
とても濃厚なので、肉料理全般をはじめ、煮込んだソースをたっぷりと使用したコクのある料理がおすすめ。
圧倒的なコスパ!|ケース買いしたくなる万能スペインワイン
彼らの造るプレミアムワインに目が行きがちですが、こちらはカジュアルに楽しめるテーブルワイン。
「ワインの帝王」とも評されるワイン評論家のロバート・パーカーも、圧倒的なクオリティと高コスパに驚き絶賛しました。
完熟したブラックチェリーや木苺の香りに、スパイスやチョコレートのニュアンスが感じられます。
酸とタンニンのバランスがよく、果実味豊かなジューシーな飲み口なので、タパス的な一品からメインまで幅広くカバーできる優秀な1本です。
【コストパフォーマンスならこちら】
新世界(ニューワールド)ワイン7選
コストパフォーマンスで考えるなら、断然優位なのは新世界(ニューワールド)です。
また、温暖な気候で育った完熟したブドウから造られるので、果実味豊かで親しみやすいスタイルが多く、人気が高いのもうなずけます。
こちらでは、デイリーに楽しめる価格帯も含め7本チョイスいたしました。
新世界のハイクオリティなワインをカジュアルな価格で楽しみましょう。
フルボディを堪能|ナパ・ヴァレー最古のワイナリーが生み出す高品質カベルネ
1976年に、ドイツ系移民のベリンジャー兄弟によって創業され、現在ではナパ・ヴァレー最古のワイナリーとなりました。
こちらのファウンダー エステートは、デイリーよりもちょっとリッチなライン。
完熟したブドウに由来する濃厚なカシスやブラックチェリーのアロマが溢れ、樽熟成によるバニラのニュアンスも感じられます。
タンニンもしっかりと感じられるので、サーロインステーキやコクのあるソースを用いた肉料理と合わせてみてください。
シルキーなタンニンにうっとり|メルローのスペシャリストが造るベストな食中酒
一昔前の話になりますが、バラク・オバマ元大統領の就任式の昼食会で提供されたワインが、ダックホーンのワインでした。
(※ただし、サーヴされたのは、ソービニヨン・ブランという品種の白ワインとピノ・ノワールの赤ワイン。)
以来、カリフォルニアを代表するワイナリーとなり、日本でも高い人気と知名度を誇ります。
こちらの”デコイ”シリーズは、より気軽に楽しむことができるセカンドライン。
ジューシーな果実味で、黒いベリー系の香りにコーヒーやチョコレートのような甘いニュアンスが続きます。
ボディもアルコール度数もたっぷりですが、とてもシルキーなタンニンなので、赤ワイン好きなら食事全体を通して楽しむことができる1本です。
食事を1本で通して楽しめる|「カリフォルニアワインの父」の遺伝子を受継ぐ本格派ピノ
幅広いレンジのワインを展開していますが、このピノ・ノワールはマイケル・モンダヴィの片鱗を感じることができるコストパフォーマンスの高いワイン。
完熟した赤いベリー系のアロマに、シダーやタバコの葉のニュアンスが感じられます。
タンニンはしなやかなので、渋味に苦手意識のある方も十分に楽しめる1本。
食中酒としておすすめで、前菜~魚・肉料理、クリーム系のソースを使用した料理まで合わせられる守備範囲の広いワインです。
生産者
国・地域
カリフォルニア
ブドウ品種
タイプ
アルコール度数
シラーズの魅力が満載|オーストラリアNo. 1の味わいをデイリーに
歴史は古く、創業は1846年まで遡ります。
こちらはジェイコブス・クリークのなかのベーシックラインで、同ワイナリーの実力を知るにはうってつけの1本です。
特にこのシラーズ・カベルネは、ブランドのフラッグシップとして、世界中で愛されています。
熟したプラムやブラックチェリーのフレーバーが広がり、スパイスと少しミントのような清涼感が続きます。
シラーズ主体ながら、タンニンは強すぎず親しみやすい飲み口。
この価格帯でも、牛や仔羊のロティをはじめ、しっかりとした肉料理にも負けない力強さが感じられます。
バリューワインの決定版!|ボリューム感があっても最後まで飲み疲れない
ラベルに描かれた自転車の絵がかわいらしく、スーパーなどでも見かけたことのある方も多いのではないでしょうか。
有機栽培されたピノ・ノワールを100%使用しており、フルボディでアルコール度数も14%と高めながらも、飲み疲れしない優しい果実味が特徴です。
レッドチェリーやイチゴのコンポートを思わせる甘いアロマが豊かで、タンニンはたっぷりと感じることができます。
肉料理全般はもちろんのこと、ベリー系の甘酸っぱさがあるので、トマト(ソース)を使用した料理に合わせたくなる1本です。
これぞチリのカベルネ!|重厚なボディ&濃厚な果実味が素晴らしい
数あるラインナップの中でも中核を担うのが、このアルファ・シリーズです。
温暖な気候のもと完熟したブドウから造られるこちらのワインは、チリらしいたっぷりとした果実味と豊富なタンニンが特徴。
甘いカシスやブラックチェリーのアロマが豊かで、タンニンもしっかりと感じられます。
少し脂身の多い牛や豚のステーキとの相性は抜群です。
和食にあわせたい|日本固有品種が生み出す優しい果実味
そんな想いから、サントリーが立ち上げたのがジャパンプレミアム・シリーズ。
日本の「産地」や「ブドウ品種」に着目し、そのポテンシャルを世界に発信していくラインナップです。
日本の固有品種であるマスカット・ベーリーAをしようしたこちらのワイン。
タンニンはとても控えめで、フローラルさを感じるベリーの優しい香りが特徴です。
マグロのお刺身やお惣菜だけでなく、焼き鳥(タレ)など醤油やみりんで調味した和食とも是非合わせてみてください。
あとがき
赤ワインの基本にはじまり、上手に選ぶコツ、そしてソムリエが選ぶおすすめ赤ワインまでを見てまいりました。
ポイントさえ押さえてしまえば失敗も減りますし、何よりワインの愉しみの幅が大きく広がります。
この記事がみなさんのワインライフの一助となれば幸いです。
ですが、深みにハマると戻ってこれなくなるので、くれぐれもご注意を。