コーディネートに合わせることで、文字通り破壊的なアクセントになる「ダメージジーンズ」。
慣れない方にとっては『破けてるだけだろ!』と避けられてしまうかもしれませんが、ダメージジーンズの“ダメージ”とは、
- 片膝をつく癖
- 足を組む癖
- 右ポケットに物を入れる癖 etc.
といった、持ち主の生き方・ライフスタイルが、傷やスレという形で反映されたものであり、機能美の1つ。
同じように機能美を突き詰めたことで、理由・理屈のあるカッコよさを感じるミリタリーアイテムと同じともいえるのです。
さて、そんなダメージジーンズですが、やはり選ぶときにはいくつかチェックしたいポイントがあるもの。今回は「ダメージジーンズの選び方」から「ダメージジーンズのオススメモデル・ブランド」まで解説・紹介します。
『破けてればOK?それとも、カッコイイ破れ方があるの?』
『オススメのブランドってどこ?』
『どうせなら日本製のダメージジーンズが欲しいのだけど・・・』
そんな方の疑問や悩みを手助けできれば、嬉しい限りです。では、まいりましょう。
ダメージジーンズ選びのポイントは「シルエット」と「ダメージ具合」
「とりあえず破けてれば、何を履いてもOK?」と問われれば、勿論NO!なのがダメージデニムです。
ダメージデニムを選ぶときは、主に
- シルエット
- ダメージ具合
の2点に注目するのがオススメ。
1つ1つ解説していきますね。
【ポイント①】シルエット
スッキリシルエットの「スリム」
下半身をスッキリ見せられる「スリム」タイプは、キレイ目コーデとの相性が◎。
ある程度キツキツでも、伸縮性のある素材を採用しているモデルだと、履きやすいこともありますよ。
色々なコーデに合わせられる「ストレート」
いわゆる普通のシルエットにダメージを加えることになる「ストレート」。幅広いコーディネートとの相性がいいので、色々なシチュエーションで履きたい方にはオススメです。
初めてのダメージジーンズは、まずこのストレートを選ぶのがいいかもしれませんね。
ロックミュージシャンのような「スキニー」
ロックミュージシャンのようなカッコよさを求める方や、ダメージ感を強調(横に伸びることでダメージ口が開く)した履き方をしたい方にオススメなのか「スキニー」です。
ダメージジーンズマニアの中には、「ギチギチで履くことにこと価値がある」という価値観の人も多いと言われています。
スキニーに憧れるけど、現実的に脚が入らん!という方のための「テーパード」
1つ上で紹介したスキニーに憧れつつも、スポーツをしていたり・太ももがガッチリしたいたりすると、現実的に脚が入らなさすぎることも少なくありません。
そんな方にオススメなのが「テーパード」。太ももまでは、そこそこ太く、そこからキュッと細くなるシルエットが特徴です。
【ポイント②】ダメージ具合・ダメージ装飾
ダメージジーンズと聞くと「穴が空いていないと駄目?(肌が見えないとダメ?)」と心配する方もいらっしゃいますが、肌や下地が見えない程度のダメージジーンズも流通しています。
ダメージが増えるほど、ロックミュージシャン感が増えていくため、どれぐらいのアクセントにしたいのかをイメージするといいかもしれませんね。
「スラッシュエッジ」の重厚感は、高級ダメージの目安の1つ
ダメージジーンズは、楽天市場で探せば5,000円以下で購入可能ですし、『バルマン』や『ディオール』などの一流ブランドで探すと10万円を超えてしまうものもあります。
この価格差は、結局何に影響するのか。これは非常に気になる部分なのではないかと思います。
『縫製の丁寧』さ『素材の質』など、影響する部分は色々あるのですが、今回はダメージジーンズらしく、高級ダメージジーンズは、ダメージにも高級感がある点にフォーカスしたいと思います。
上写真のスラッシュエッジ(ダメージ穴の断面)を見て頂きたいのですが、いわゆる高級ダメージジーンズは、このスラッシュエッジが、高級絨毯のように“もふぁもふぁ”しているモデルが多いです。
この“もふぁもふぁ”は、しっかりとしたデニム生地にダメージを与えたからこそ表現できるもの。いわゆる薄手の生地にダメージを与えても、穴は開きますが、この重厚感を演出することができないのです。
ただし、ストリートコーデなどでは、軽快なスラッシュエッジが求められることもあるため、重厚なスラッシュエッジ=正義!というワケではないことはご注意を。高級ダメージジーンズのディティールを見るときの目安として受け止めてもらえると嬉しいです。
おすすめのダメージジーンズ7選
ここからは、おすすめのダメージジーンズをご紹介します。
実際に購入するときの参考にしてみてくださいね。
※掲載している参考価格や各通販サイトでの販売価格は、2022年11月時点のものです。予めご了承くださいませ。
ゆったりシルエットでこなれ感up!デイリーユースできるダメージジーンズ
全体的にゆったりとしたシルエットで、普段のコーディーネートにも合わせやすく、履くだけでこなれ感が出るのが特徴です。
また、やりすぎでないダメージ加工で、きれいめな雰囲気が演出できるのもポイント。
一年を通して使えるネイビーカラーで、一本あると重宝しますよ。
スタイルよく履くなら!ストレッチ×スキニーのダメージジーンズ
ストレッチが効いているため履き心地もよく、スキニータイプなので脚のラインにもフィットします。
また、バランスの良い色落ち、本格ダメージ加工で、初めてダメージジーンズを履く方にとってもおすすめです。
太すぎず細すぎない、レギュラーストレートの本格クラッシュデニム
米軍へアイテムを納入していた経歴もある、アメリカを代表するワークウェアメーカーのひとつです。
ご紹介するのは、ジェームス・ディーンが「理由なき反抗」で着用したことで一躍有名になり、現在ではLeeの代表作とも言える「101Z」のクラッシュデニム。
太すぎず細すぎない王道レギュラーなストレートシルエットが、デイリーにも合わせやすい逸品です。
60年代を彷彿とさせるロックな一本。「ディーゼル(DIESEL)」のダメージジーンズ
シンプルかつダンディな雰囲気があり、斬新で遊び心のあるデザインが魅力のブランドです。
こちらは、ハイウエストでストレートシルエットのダメージジーンズ。
少し深めの股上や太もも周りの程よいゆったり感は、クラシックなデニムスタイルを反映しています。
左右の異なるダメージ加工で遊びもあり、明るいブルーカラーで美しさもプラス。
60年代のクラシックかつロックなデザインをお楽しみいただけるダメージジーンズです。
非常にタイトなシルエットをかっこよく履きこなしたい
非常にタイトなシルエット、前衛的で他にはないダメージ加工と素材合わせが特徴的なブランドです。
2010年の立ち上げ以降、パリ、ミラノ、東京などでコレクションを発表してきており、知る人ぞ知る名作デニムとして人気を博しています。
ご紹介したアイテムは、ファガッセンのラインナップの中では落ち着いていて、デイリーに合わせやすい雰囲気の1本。
シルエットの美しさが際立つシンプルなスタイリングで履きこなしたいアイテムです。
黒でコーデを引き締める、「エドウィン(EDWIN)」のダメージジーンズ
ブランド名は、ジーンズの生地でもある“DENIM”のアルファベット5文字を並び替えて作ったとされています。
こちらは、エドウィンの極細ストレッチスキニージーンズ。膝部分には、控えめなダメージ加工がされています。
また、シンプルでお洋服に合わせやすいブラックのため、「ダメージジーンズを履きたいけど、普段のスタイルにも馴染むのが良い」という方におすすめです。
ストレッチデニム×テーパードで履き心地とシルエットの綺麗さを両立!
ちょっぴり軽めの12オンスでストレッチの効いたデニムは軽やかで柔軟な履き心地ながら、程よいハリ感も感じられる素材感が魅力的。
股上がやや深めで、裾にかけてスッキリと細くなるテーパードシルエットが、美しい立ち姿を叶えます。
アイテムを手掛けるのは、岡山デニムの有名ブランドである「桃太郎ジーンズ」「JAPAN BLUE JEANS」「SETTO」などを手掛ける、岡山児島のテキスタイルメーカー株式会社ジャパンブルー。
公式オンラインショップのデニム研究所では、ジャパンブルーの各ブランドからアイテムをお選びいただけます。
あとがき
以上、ダメージジーンズの選び方や、おすすめモデルについて解説・紹介してきました。
参考になる部分があれば幸いです。
コーディネートに大きなアクセントを与えてくれるダメージ加工。
「履き手の生き方やライフスタイルが反映された結果」という文脈を知らないままだと、なかなか理解してくれる人が少ないのは寂しい限りですが、一度その文脈を理解できてのめり込めれば、その先は沼。
是非、皆さんの理想に近いダメージジーンズを探し出してくださいね。
『紳士のシャツ』編集部の玄木がお送りしました。
ではまた。
究極の着心地を追及する日本のシャツブランド「インダスタイル トウキョウ」特集
“宇宙飛行士の船内作業着”を仕立てた技術と型紙をベースに始まった「インダスタイル・トウキョウ(INDUSTYLE TOKYO)」は、1956年創業の老舗メーカー『丸和繊維工業』が展開する日本のシャツブランドです。
オリンピック選手の競技ウェアや、宇宙船飛行士の船内作業着など、プロフェッショナルのパフォーマンスを支える服に採用された「動体裁断®」という技術を世界で初めて、ワイシャツに投入。『試しに一度着て見たら、他のブランドのシャツが着られない』といった声が寄せられるような着心地を生み出しています。
『アド街ック天国』やNHKなどの映像メディアから、ゴルフ雑誌EVEN、ディスカバリージャパンなどなど、様々なメディアで取り上げられています。
『アド街ック天国』やNHKで話題!インダスタイルトウキョウのおすすめ動体裁断®アイテム
インダスタイルトウキョウで人気の秋冬アイテム
皇室御用達『傳濱野』
メンズライン特集
“老舗の当主が欲しいもの”を、皇室御用達の確かな仕立てで。
▼ブランドの概要
『傳濱野(でんはまの)』は、ロイヤルファミリー3代からご用命を受けた濱野家による、日本のブランド。
その歴史はなんと140年前の明治初期から。
皇室に献上するフォーマルバッグを仕立てていただけあって、その仕立ての良さはお墨付きです。
そんな傳濱野メンズラインのコンセプトは、
「数えきれないほどのレザー・財布を見てきたブランド当主が、自分で欲しいと思ったものを作る」というもの。
そのコンセプトなだけあって、
「これこれ、こういうのが欲しかったんだよ」
という、大量生産では叶わないようなアイテムが展開されています。