皆さん、「ネクタイピン」をつける正しい位置って分かりますか?
そもそも最近、ネクタイピン着けていますか?
最近はビジネススタイルのカジュアル化もあって、ネクタイピンの装着どころか、ネクタイ自体を締めずに過ごす人も増えていると言います。
何となく“アクセサリー感”が強いネクタイピンですが、お洒落上級者御用達のアイテムというわけではありません。
一応、ジャケットを脱いだ時、ネクタイにネクタイピンがついていないとビジネスマナー違反になります。
正直、そこまでキビしく指摘されることも少なくなってきてはいますが。
つまり、ネクタイピンは紳士の必需品の1つともいえる訳です。
とはいっても、着ける方法も、着ける位置も非常にシンプル。
今知らないからと言っても慌てることはありません。
今回の記事では、ネクタイピンをつける正しい位置やネクタイピンの種類などを解説していきます。
「久しぶりにネクタイピンつけるから、正しい位置がわからん・・・」
「ネクタイピンに種類なんかあったっけ?」
「仕事用と結婚式用って使い分けた方がいいの?」
そんな緊急事態からちょっとした悩みまで、この記事で解決できれば嬉しいです。
日本製シャツブランド
改めて、ネクタイピンの役割とは…?
ネクタイピンは、上手に使いこなしている人が少ないこともあって、ちょっと使いこなすだけでも“こなれてる感”や“デキる感”を演出してくれる重要アイテムと化します。
ただ、そもそものネクタイピンの役割を考えると
- ネクタイがブラブラするのを防止する
- ネクタイの立体感をキープする
といったところでしょう。
ジャケットを脱いだときに、ネクタイがぶらぶらしているのは非常にみっともないですね。
また、トイレなどで手を洗う時に、身体にネクタイが留まっていないと煩わしくて仕方ないはずです。
ネクタイピンの位置は、シャツの上に着ている物で変わる
ネクタイピンは、シャツの上に何を着ているか(何も着ていないか)で、装着する位置が微妙に変わってきます。
着用スタイルによるネクタイピン位置の違いは以下の通り。
では、1つずつ確認していきましょう。
ジャケット着用時は、ワイシャツの第3~4ボタンの間
まず初めに、スーツの王道であるジャケットスタイル。
ジャケットを羽織ったときのネクタイピンの位置は、ワイシャツの第3~4ボタンの間と言われています。
この後説明しますが、ジャケットを脱いでいるときより、ジャケットを着ているときのほうが、ネクタイピンの位置が上がるのです。
ジャケット着用&ネクタイピンの組み合わせは、「ネクタイの立体感UP立体感の維持」を目的にしているといえますね。
シャツスタイルでは、ワイシャツの第4~第5ボタンの間
ノージャケット時のネクタイピンはほぼ着用必須。マナーの1つです。確かにブラブラしているサマはみっともないですからね。
シャツスタイル時のネクタイピンは、ジャケットを羽織った時に丁度隠れるぐらい。シャツのボタン基準だと、シャツボタンの4~5番目ぐらいと言われています。
シャツスタイル&ネクタイピンの組み合わせは、「ネクタイのブラブラ防止(見栄えより機能・実用性)」を目的にしているといえますね。
ジレ(ベスト)やカーディガン着用時は、ネクタイピンなしで
ベストやカーディガンを着用したときは、基本的にネクタイピンを使いません。
既にネクタイが固定されているからです。
ネクタイの露出面がかなり少ないため、そこに更にネクタイピンを加えてしまうと、何だか余裕が無い窮屈な感じになってしまいますね。
ただジャケットとネクタイピンを一緒に身に着ける場合のように、「ネクタイの立体感UPと立体感のキープ」を狙うのであれば、ジレで隠れるけれど下にピンをこっそり仕込んでおくのはアリですね。
もしかしたらジレを脱ぐかもしれませんし。
実はいくつかある、ネクタイピンの種類
ネクタイピンのつける位置をマスターした後は、ネクタイピンの種類について解説していきます。
基本で万能な、タイクリップ(ワニ口式)
いわゆる一般的なネクタイピンです。
ネクタイを締めるシチュエーションなら、どこでも装着して問題ありません。オーソドックスであり、万能なのです。
ちなみに、幅の細いネクタイ(ナロータイ)用の短いタイクリップは「ショートクリップ」と呼ばれています。
よりスマートな印象の、タイバー(クリップ式)
非常にシンプルな構造のネクタイピンです。1つ前で紹介したタイクリップと同じく、どんなシーンでも装着できます。
ただし、厚みのあるネクタイ(ニットタイ、ウールネクタイ etc.)との愛称が悪く、若干外れやすいという特徴があります。
華やかな席で活躍する、タイタックやタイチェーン
ピンバッチのように、ネクタイとシャツを“針で刺し、裏の受けで固定する”タイプのネクタイピン。ピンバッチと言えば分かりやすいかもしれません。
固定目的より装飾目的のほうが強いです。
更にチェーンがついているタイプもあります。
地面と水平につけるのが基本……だけれど……
基本的にネクタイピンは、地面と水平になるようセットする物です。
その基本知識をおさえた上での話になりますが、ネクタイピンを「ナナメがけ」するスタイルが、2023年現在のトレンドだと言われています。
結婚式やパーティ、平日、外部の人と顔を合わせないオフィス仕事などなど、多少のカジュアルさが許容される席でなら可能ですね。
間違っても初顔合わせのミーティングでやらないように。
また、このナナメがけは、上から下に向けて挿し込むスタイルが主流のようです。
ちなみに・・・
「ネクタイの結び方」と「ネクタイピン」の組み合わせについては、基本的に自由。
ただ、アクセントとしてネクタイピンのことを考えると、「エルドリッジノット」や「トリニティノット」など、見た目が個性的な結び方にネクタイピンを合わせるのは、派手になり過ぎてしまうとも考えられます。
逆に「フラワーノット」みたいに、これ以上締めたら形が崩れちゃう!みたいなデリケートな結び方は、ネクタイピンが視えないように仕込んでおくのも、アリなはず。
アクセラリーとしてのネクタイピンと、留め具としてのネクタイピン。
上手に使い分けていきましょう!
もっと「ネクタイの結び方」を確認したい場合は、専用のネクタイの結び方解説&実演ページをご覧くださいませ。>> |
おすすめネクタイピン8選
ここからはオススメのネクタイピンを紹介していきます。
実際にネクタイピンを購入するときの参考にしてくださいね。
※各商品の価格は2023年9月時点でのものとなります。
きちっとしたビジネススタイルをお手軽価格で
いずれのデザインもネクタイを着用するあらゆるシチュエーションで留められる万能デザインです。
No.5の丸いデザインなんかは、キチッと感を見せつつ、堅苦しくない柔らかい印象になるのでビジネスでもオススメですよ。
▼紹介したカッタウェイシャツのレビュー
4.0
値段の割にはしっかりした作りです。普段使いでも問題ありません。引用元:楽天市場
5.0
名前を入れてちょっとしたプレゼントには最適でした。引用元:楽天市場
黒漆と金粉のコントラストを、ネクタイの上に。
黒い漆の上に金粉のせ、さらにクリア漆を重ねていく一品。黒と金の重厚感あるコントラストではありますが、ネクタイピンサイズなら“ほどよい感じ”でコーディネートにアクセントを効かせてくれます。
合成漆なので肌荒れしにくいのも嬉しいポイントですね。
小手先の技ではなく、シンプル&王道で極めたいビジネスマンへ
「まじめを楽しむ」というコンセプトの通り、「金属を曲げただけ」という潔いシンプルなデザインに仕上げられています。
正面からみたデザインはそのままで、厚みのあるネクタイに対応したネクタイピンもあるため、気になる方はご覧くださいませ。
無地ネクタイに合わせたい、柄ありネクタイピン
柄シャツと合わせると、柄同士がぶつかって騒がしい感じになってしまうので、無地・無柄のネクタイと合わせたいところですね。
普段のオフィス仕事から、気心知れたビジネスパートナーとのミーティングまで広く活躍してくれるでしょう。
Vゾーンで“家紋”を背負える、オーダーメイドのシルバータイタック
着飾るというよりも、「家を背負ってる感」が強く、冠婚葬祭のフォーマルな席でも問題なく着用できるでしょう。
なお、実在の家紋であれば“実家の家紋”でなくても発注可能なので、憧れの武将の家紋と共に「戦(ミーティング)」に赴きたい方は是非。
高級感を演出する白蝶貝ネクタイピン
真鍮と美しい貝が高級感を演出してくれます。
シンプルなラグジュアリー感でネクタイを飾りたい方へ
ボタンに引っ掛けるパーツとチェーンだけといった、非常にシンプルなデザインになっています。
それでもゴールドカラーなこともあって、十分ラグジュアリー感を楽しむことができますよ。
ネクタイの上に自家用ジェットを飛ばすユニークタイタック
サメ型やハサミ型など、ビシッとキメたスーツスタイルのVゾーンにきらっと遊び心をいれるのもオススメですよ。
あとがき
以上、ネクタイピンについて正しいつける位置や種類、おすすめ商品まで紹介・解説しました。
参考になりましたでしょうか?
冒頭では「ジャケットを脱いだら、ネクタイにピンがついてないとマナー違反」とは言いましたが、そもそもネクタイしてないこと多いので関係ないってこともあるかと思います。
確かに、使わないとトコトン使わないネクタイピンですが、使いこなせれば便利以上のリターンがあるのも事実。
ネクタイを着用する機会があったときは、ぜひ、ネクタイピンを正しく着用して、1ランク上の紳士感を演出してみてくださいね。
『紳士のシャツ』編集部の玄人がお送りしました。
ではでは。
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