最近耳にすることが増えてきた「ウォームビズ」。
つい先日も東京都が仕事着にタートルネックやセーターを推奨する呼びかけをしていましたね。
「ウォームビズって、結局どういうこと?」
「どんな服装が理想的?ネクタイはしなくてもいいの?」
「外は寒いのに、オフィスは暑い…。」
そんな悩みを解消すべく、この記事では「ウォームビズの基本」や「シーン別服装」、「おすすめウォームビズアイテム」をご紹介します。
自分にぴったりの「ウォームビズスタイル」を見つけて日本の冬を快適に楽しみましょう!
「ウォームビズ」ってなに?
冬のビジネスも快適な服装で過ごそう!という取り組み
ウォームビズとは、言うなればクールビズの秋冬版。
環境省が行っている「過度な暖房に頼らず過ごすライフスタイル」を目指そうよという取り組みです。
「ライフスタイル」なので正確には衣・食・住なのですが、この記事ではビジネスシーンの服装についてまとめました。
目的は「地球温暖化を防止しよう」のほか、「人によって暑さ寒さの感じ方は違うんだから、各々快適な服装を選ぼう!そういう雰囲気を作ろう!」というもの。
多様化する働き方を快適に過ごすためのキャンペーンでもある訳です。
実施期間はいつからいつまで?
期間は公式には設定されていません。
2005年から2020年までは11月1日から翌年の3月31日までと公式に指定されていましたが、2021年度からクールビズに合わせて期間設定はなくなりました。多様化する働き方に柔軟に対応するため、だそうです。一年中快適な服装で過ごせるのはいいですね。
1.2050年カーボンニュートラルの実現に向けては、一人ひとりのライフスタイルを脱炭素型へと転換していくことが重要です。環境省では、衣食住・移動・買物など日常生活における脱炭素行動と暮らしのメリットを「ゼロカーボンアクション30」として取りまとめ、COOL CHOICEの中で紹介しています。
2.2005年度から提唱している「ウォームビズ」(過度な暖房に頼らず様々な工夫をして冬を快適に過ごすライフスタイル)についても、このアクションの1つとして、今年度も推進していきます。コロナ禍での働き方の多様化の進展、季節外れの寒暖、地域による気候の違い等を踏まえ、今年度からは、「クールビズ」と同様、全国一律の実施期間の設定を行うことはせず、個々の事情に応じた、多様で柔軟な働き方にも資する省エネ・省CO2対策として呼び掛けていきます。
3.また、一般社団法人日本百貨店協会、日本チェーンストア協会、一般社団法人日本フランチャイズチェーン協会も連携し、各会員企業の店舗において、暖かく快適に過ごすためのアイテムやアイデアの提案など、ウォームビズの取組を推進していきます。
引用元: 令和3年度 ウォームビズについて
環境省が推奨する「あたたかい服選び」
環境省は、「ウォームビズ」の選び方も公開しています。
ポイントは2つ。「素材選び」と「3つの首を温めること」、だそうです。
「素材」に着目して、おしゃれにあたたまろう
カシミヤ、ウール、フランネル、コーデュロイ、ツイードetc…。
とにかく機能性に特化した素材が多い夏素材に比べて、おしゃれを楽しめるのが秋冬素材のいいところ。
季節感を意識したあたたかい素材を選んでおしゃれを楽しめるのは、秋冬ならではの楽しみ方ですね。
…といいつつ、機能性素材の進化も日進月歩。もはや冬の季語になりつつあるユニクロの「ヒートテック」など、インナーには機能性素材を選ぶのが◎。
首、手首、足首の「3つの首」をあたためよう
太い血管を温めるとからだ全体が温まります。マフラーや手袋をつけている方は多いかと思いますが、見落としがちなのが足首!
保温機能がある靴下などを選ぶと、格段に快適に過ごせます。
冷え性の改善にも役立ちます。
メンズのウォームビズスタイルのポイント
ここからは、「じゃあ実際どんな服を選べばいいの?」という疑問にお答えし、選び方のコツとおすすめスタイルをご紹介します。
ウォームビズは「快適さ」と「相手への気づかい」のバランス
涼しく過ごすために軽装になっていくクールビズでは、「これってビジネスマナー的にNGじゃない?」という悩みがつきものですが、
着込むウォームビズはその悩みは少なめ。どちらかというと、「いかに快適に、秋冬らしい装いを取り入れるか」が重要になります。
そしてビジネスシーンの身だしなみで大切なのは「相手のことを気づかった服装」であること。
このふたつのバランスを調整するのがウォームビズをマスターするコツです。
快適だから今日はスウェット!だとウォームなだけになってしまいます。
シーン別!押さえておきたいスタイル
クールビズもウォームビズも最大の難所は「相手の社風やルールがわからない」こと。
自分の勤務先は服装の規定はなくてゆるいけど、訪問先はそうとは限らない・・・。
「ネクタイって、したほうがいいのかな?」
「カーディガンだとカジュアルすぎる?」
「ジャケットは必須?」
など、悩みはそれぞれだと思いますので4つのシーンごとにおすすめの服装をピックアップしました!
シーン①初訪問の取引先に行くとき
タートルネックやVネックセーターなど、きっちり見えるカジュアルアイテムはウォームビズの定番ですが、初めての訪問先にはスーツにネクタイのフォーマルなスタイルが最適解です。
ポイントは、季節感が出て好印象を与える秋冬らしいツイード素材やスリーピースを選ぶこと。(もちろん通年のものも◯)
そのほか、温度はインナーで調整するのがおすすめです。
シーン②定例の取引先とのミーティング
おすすめは王道ジャケパンスタイル。
相手企業によっては、スーツが望ましい場合もあるかもしれませんが、ジャケパンスタイルであれば、印象を大きく損ねることはないはずです。
シーン③在宅ワークでWEBミーティング
在宅だけど、カメラを使ったWEBミーティングがある日は、襟つきのシャツがおすすめ。対面と違って、映るのは画面だけになるため首元に目線が集まりやすいWEBミーティング。ネクタイを締めない日は、襟がしっかり立つシャツや、首元を華やかに見せてくれる控えめな柄があるシャツの出番です。
シーン④オフィスワークで外出しないとき
社外の人とは会う予定がない日は少しカジュアルなアイテムを取り入れるチャンス。
シャツの上からセーター(Vネックだとビジネス感が出るのでおすすめ)やカーディガンで「快適な温度」を作りましょう。特にカーディガンは着る、脱ぐ、羽織る、かけるなど温度調整の優等生です。シャツの代わりにタートルネックのアイテムを取り入れるのも◎。
「ウォーム」アイテム選びのポイント
素材選びが鍵!見た目もあたたかな秋冬素材を選ぶこと
ウォームビズのアイテム選びで重要なのは、素材選び。
保温性が高くてあたたかいという機能性に加えて、季節感のある装いになってファッションを楽しめるのも嬉しいポイントです。
季節を楽しむ心意気がなんだか粋ですよね。季節の変化に敏感な人は、仕事ができそうな感じがします。偏見ですが。
ビジネスシーンで選びたい素材は「ウール」「ツイード」「フランネル」の3つ。
秋冬素材の大定番『ウール』
羊毛から作られるウール。伸縮性があり、シワになりにくく、保温性に優れた素材です。水を弾く性質も持ちながら、湿気を吸収するため、汗をかいても不快感が少ないのもポイント。
英国生まれの高級&高耐久生地『ツイード』
ツイード生地は、太めの糸で織っているので生地が厚く抜群の耐久性が特徴。
コートやジャケットの他、手袋など長く使いたいものに多いですね。
羊毛を使用しているため保温性が高く、生地の表面は、起毛を行わないため、織り目がよく見え高級感があります。
ふんわり、心地いい起毛素材『フランネル』
いわゆるネルシャツの生地。
起毛しているので保温性が高く、柔軟性があるため着心地がやわらかいことが特徴。
もともとはウールのみで織られていたフランネルですが、現在ではウールとコットン、合繊繊維で織られたりもします。
ビジネスアイテム、何から冬支度する?
ジャケット、パンツ、シャツ、ネクタイ。小物も含めると、ビジネスアイテムの衣替えって意外とたいへん。
一気に秋冬仕様に変えるのもいいですが、通年アイテムに少しずつ取り入れていくと、温度の変化にもお財布にもやさしいのでおすすめです。
夏物に比べると秋冬アイテムってどうしても少しお値段がしますからね。
ジャケット、シャツ、ネクタイのどれかに秋冬素材を取り入れるだけでぐっと季節感を感じる装いになります。
見落としがちな、「靴下」
環境省が公開しているように、からだをあたたかく保つには首、手首、足首のアイテムが重要。マフラーや手袋をしている人は多いと思いますが、靴下は意外と通年で同じものを履いてるという方も多いのではないでしょうか。何を隠そう筆者もそうです。
特に冷え性の方は取り入れてみてください。
おまけ:ヒートテックはみんなの味方。
インナーには機能性素材を最大限活用すると◎。今や日本人の2人に1人がヒートテックを持ってるんだとか…ユニクロ凄まじい。ヒートテックを着ると冬の訪れを感じますね。
ウォームビズにおすすめのアイテム7選
ビジネス仕様のフランネルシャツ4選
フランネルシャツというと、カジュアルなイメージがあるかもしれませんが
ビジネスシーンでも着用しやすいようにチューンナップされた「ビズネル」というものがあります。
起毛感が少なく、身体にフィットするシルエットの「ビズネル」を4つピックアップしました。
“リピート間違いなし”の着心地 & 美シルエット。動体裁断®製のビズネル
ピックアップしたビズネルは、丸和繊維工業が展開するシャツブランド『インダスタイルトウキョウ』の1枚です。
オリンピック競技ウェアと同じ「最高に動きやすい服のための技術」である動体裁断®を採用しているため、綺麗にフィットするのに着心地も抜群という不思議な1枚に仕上がっています。
▼紹介したフランネルシャツのレビュー
お世辞抜きに自分史上最高のドレスシャツ
高級ゴルフウェアブランドのシャツ制作を手掛けるOEM工場として高い評価を受ける同社の品質は、襟付近の美しさを見れば一目瞭然だろう。一流が設計し一流が仕立てる。最高でないはずがない。引用元:ゴルフ雑誌『EVEN』編集部
試しに1枚だけ買ってみたら、もう他のシャツが着られなくなりました
5.0
この着心地を知ってしまうと、他のシャツが窮屈に感じてしまうぐらいで、
シーズンに1着は買ってしまってます。引用元:公式通販サイト
ウォームビズ最初の1枚に!高コスパシャツ。
という方に、ウォームビズの最初の一着としておすすめするのがユニバーサルランゲージのネルシャツ。
スーツブランドが仕立てているため、「ビジネスで着てもいいんだ!」という安心感があります。
胸ポケットがないことや、フレンチフロント(前合わせに折り返しがない)などのディティールがドレッシーな印象のポイントです。
アメトラのボタンダウンシャツといえば。
襟が美しく見えるように高さやボタンの位置までこだわることで、ボタンを開けても上品に見えます。
ポニー刺繍がアクセントのPOLOのフランネル
クラシック フィット ブラッシュド フランネル シャツ
左胸に入ったお馴染みの刺繍と、白いボタンがアクセントになるフランネルシャツです。
秋冬ジャケット2選
名門ハリスツイードの2ボタンジャケット
暖かみのある粗野な風合いは、長く愛用することで経年変化を楽しめるという側面もあります。
ウエストをややシェイプしたスタンダードなシルエットでオンオフ問わず様々なジャケットスタイルにおすすめです。
あたたかくてしゃっきり見える「圧縮ウール」
超厳選!最強靴下1選
ホットで快適、におわない
あたたかい上に、蒸れにくい仕様が嬉しい靴下です。
あとがき
いかがでしたでしょうか。
寒い冬もあたたかく、仕事中も快適に過ごせるアイテム選びの参考になりましたら幸いです!
ここまで紳士のシャツ編集部の岡田がお送りしました。
それではまた!
究極の着心地を追及する日本のシャツブランド「インダスタイル トウキョウ」特集
“宇宙飛行士の船内作業着”を仕立てた技術と型紙をベースに始まった「インダスタイル・トウキョウ(INDUSTYLE TOKYO)」は、1956年創業の老舗メーカー『丸和繊維工業』が展開する日本のシャツブランドです。
オリンピック選手の競技ウェアや、宇宙船飛行士の船内作業着など、プロフェッショナルのパフォーマンスを支える服に採用された「動体裁断®」という技術を世界で初めて、ワイシャツに投入。『試しに一度着て見たら、他のブランドのシャツが着られない』といった声が寄せられるような着心地を生み出しています。
『アド街ック天国』やNHKなどの映像メディアから、ゴルフ雑誌EVEN、ディスカバリージャパンなどなど、様々なメディアで取り上げられています。
『アド街ック天国』やNHKで話題!インダスタイルトウキョウのおすすめ動体裁断®アイテム
インダスタイルトウキョウで人気の秋冬アイテム
皇室御用達『傳濱野』
メンズライン特集
“老舗の当主が欲しいもの”を、皇室御用達の確かな仕立てで。
▼ブランドの概要
『傳濱野(でんはまの)』は、ロイヤルファミリー3代からご用命を受けた濱野家による、日本のブランド。
その歴史はなんと140年前の明治初期から。
皇室に献上するフォーマルバッグを仕立てていただけあって、その仕立ての良さはお墨付きです。
そんな傳濱野メンズラインのコンセプトは、
「数えきれないほどのレザー・財布を見てきたブランド当主が、自分で欲しいと思ったものを作る」というもの。
そのコンセプトなだけあって、
「これこれ、こういうのが欲しかったんだよ」
という、大量生産では叶わないようなアイテムが展開されています。